畑こうじ情熱ブログ

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政権担当能力とは?

2008年02月26日 13時28分28秒 | Weblog
 民主党は政権担当能力があるのか?と自民党やマスコミに言われることがありますよね。
 昨年の参議院議員選挙後、民主党は農業者戸別所得補償法案などいくつもの法案を国会に提出しましたが、これらは、民主党の国会議員が自ら法案の条文を書き、関係資料を整えたものです。一方、自民党の政策はほとんどが政府提案です。政府提案の法律案は、官僚が作成します。
 私も公務員時代に法律改正に携わったことがありますが、官僚の場合には、法案作成のために、数名から10名程度の専従のプロジェクトチーム(俗に「たこ部屋」と自嘲していますが。)を設け対応することが多いです。この作業を少ない人員で、しかも、議員が主体となって進めたことをもっても、民主党の政権担当能力は明らかではないでしょうか。
 ちなみに、農業者戸別所得補償法案の民主党作成チームの座長は、岩手県選出の平野達男参議院議員でした。また、その一員として共同作業を行ったのは、やはり岩手県選出の主浜了参議院議員でした。いずれも私が日頃大変お世話になっている議員です。
 私は、公務員経験がありますので、民主党の議員の方々の政権担当能力は客観的に把握できているつもりです。民主党の議員さんは、1対1で比べると、自民党の国会議員と比べてはもちろん、官僚と比べても、その政策能力は大変高いと思います。自民党は官僚に乗っかっているのが実態なのです。問題があるとすれば、公務員を使いこなす能力と組織的行動をする能力だと思いますが、これは政権を担えば否応なく身に付くものです。

 なお、余談になりますが、法案を作成するのは本当に大変な作業です。一番大変なのが内閣法制局の審査でした。法制局参事官が逐一厳密に条文審査をするのですが、あらゆる角度から徹底的にやられます。まるで閻魔様に審査されているような気がしたものでした。参事官は、別名「三時間」と言われます。それは、一つの条文(わずか2、3行です。)に三時間の時間をかけて徹底的に議論・審査を行うからです。国民の権利・義務や行政機関を縛るのですから、これくらいは当然なのですが。