畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

日本の文化、地域の宝

2014年08月10日 18時54分56秒 | Weblog
 皆さん、お元気でしょうか。私は、挨拶回りと夏祭り回りの毎日です。今週は、地域の宝、日本の心に触れる活動をしました。
 6日は、久慈で、株式会社七星の創業記念パーティーに出ました。もともと、久慈には、ミツボシ繊維株式会社が、柔道の街久慈(久慈は、空気投げや巴投げの姿三四郎のモデルとなった三船十段の生まれ故郷で、三船十段は久慈市の名誉市民です。我が党の谷亮子さんに是非とも来ていただきたものです。)で柔道着を作る工場を展開していたのですが、それが発展的に七星となり、剣道武具を主体とする工場に変わりました。柔道着は、技術的に容易で、途上国との価格競争に対抗できなくなったため、技術的難易度の高い剣道武具に工場の主力を転換することにしたものです。武具は、一般の繊維製品である前に、日本の心を生み出しているものです。このような工場が久慈に立地し続けてくれるのは、誇りです。政治の立場からもしっかりバックアップしたいと思います。

 7日は、結いの党の林宙紀衆議院議員と、浄法寺の漆掻きの現場視察を行い、漆工房を見学するととともに、漆の製造業者の方と意見交換をしました。漆は、浄法寺が国内生産の8割以上を占めています。そして、高品質の漆として、日光東照宮、金閣寺、中尊寺等といった国宝の修復に使われています。輪島塗りの漆も浄法寺産です。漆は、木から採取とする漆掻きも、微妙な技能の差で、取れる量も、堅さも、乾きやすさも、色合いも変わってくるという奥の深い世界です。漆は、英語では、ジャパンと呼ばれています。しかしながら、漆掻き職人も、漆工芸の職人も少なくなっています。この保護と発展がなければ、せっかくの日本の文化、地域の財産が廃れてしまうというもったいないことになります。陶磁器のマイセンが高いブランド価値を持ち、マイセン市がすばらしい地位を占めているように、岩手の浄法寺の漆もそうありたいと思います。漆製品の価格は高いのですが、それでいいと思います。単に生産を拡大して普段使いとしての需要を高めるのではなく、世界の富裕層に一層珍重されるような販売戦略が必要だと思います。今でも、海外も含めた需要にコンスタントに応える体制ができていないこと、業者、職人の給与や待遇が不十分であることが問題です。秋の臨時国会では、林議員とともに、超党派の漆産業の議連をつくりたいと思います。ご期待下さい。今回の視察の段取りをセットして、同行していただいた株式会社浄法寺漆産業の代表取締役の松沢卓生さんと、浄法寺漆共同組合の工藤竹雄さんには、厚く感謝申し上げます。ちなみに、松沢さんは、40歳ちょっとの若い方で、岩手県庁の公務員でしたが、農林水産部で4年ほど漆の分野に携わって、まさに漆に「かぶれて」、その奥深さに魅惑され、県庁を辞めて、会社を興した人です。これからもしっかりと連携してまいります。