畑こうじ情熱ブログ

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二枚舌~予算委員質疑から判明~

2013年10月22日 21時12分43秒 | Weblog
 本日、衆議院予算委員会で質問に立ちました。
 まず、デフレ脱却と景気回復はまやかしであることを指摘しました。GDPデフレーターが15四半期連続でマイナスのままであり、基本給も15ヶ月連続減り続けているからです。物価が上がっているのは、エネルギー価格、食料品価格を中心とした値上げによるもので、景気が上向いたわけではないからです。安倍総理も、デフレを完全に脱却したわけではないことを認めざるを得ませんでした。デフレ経済下で増税してはいけません。今回は、安倍総理の隣の麻生副総理(財務大臣)も私の論調をうなずいて聞いていました。
 次に、復興特別法人税の廃止が、「被災地に対して誤ったメッセージを発する、法人は復興を支えないということではないか、復興における法人税軽減と所得税の上乗せの継続を見ると、不公平であり国民に対する背信行為」だと主張しました。政治的姿勢を疑う政策ですし、単純な法人税減税は賃金の上昇に結び付かないことは過去の事実が証明するとおりです。
 最後は、天敵とも言える甘利TPP担当大臣との論戦です。
 農業分野の米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物といった重要5品目を細分化した586品目について、関税撤廃を検討するという政府・自民党と動きについて、国会決議違反、公約違反という追求をしました。彼らは、聖域と言っておきながら、必ずしも586品目すべてが聖域と断言できるわけではないと伺える答えをしました。要は、聖域の内容、範囲、考え方があいまいだったのです。聖域とはどう考えるか、というつっこみをしてよくわかりました。
 TPP交渉における秘密主義についても問題です。ニュージーランド政府のホームページに載っている秘密保持契約に係る書簡のひな形には、政府関係者以外でも、「交渉文書の提供を受けるのは、政府が行う国内協議に参加し、交渉文書の情報を検討し、知らされる必要のある者に限られる。」とあります。一定のセキュリティがあれば、情報の提供を受けることが可能とされているのです。日本政府の姿勢は問題です。TPP交渉参加する前は、政府は、「交渉に参加しなければ何も情報が得られない。だから早く参加しなければならない。」と繰り返してきました。しかし、交渉入り後は「秘密保持契約があるから詳細は話せない。」と言っています。これもまた二枚舌です。
 TPPに関して審議する特別委員会の設置を我が党は要求していますが、とりあえず、予算委員会でもさらに集中審議をすべきです。このことを強く申し入れて質問を終わりました。
 なお、午後7時からのNHKのニュースで私のTPPの聖域の件が取り上げられていたようです。知り合いからメールが届きました。残念、私は見落としました。