畑こうじ情熱ブログ

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政策決定のからくり

2007年09月17日 18時51分28秒 | Weblog
 よく、自民党は党と政府の顔を使い分けます。例えば、党の政調の部会や総務会の部会が政府を批判(したふりをしてガス抜き)して、最終的には政策や法案を了承するという手法です。自民党の議員は、選挙区では、政府が悪い、自分たちは不本意ながら同意したという言い方をよくします。しかし、政党内閣、議院内閣制のもとでは、政府の政策決定は、結局は与党が行っているわけです。与党が政府の共同者なのです。
 例えば、我々は、農業についてすべての販売農家を対象にした戸別所得補償政策が必要と考えます。しかし、自民党及び公明党の与党は、大規模な農家だけに支援を集中する現行の経営安定化方策に賛成して通してしまいました。この政策に不満がある皆様は、このような政策に賛成した議員さんが誰なのか考えみていただきたいと思います。
 また、医療制度の負担増、社会保険庁から看板を掛け替え、年金保険料の流用を恒久化した年金制度の改正(改悪)、ひいては年金の記録漏れの対応、百年安心と喧伝された年金制度の改正などについては、すべて自民党の社会保障制度調査会の了承のもとで政府の最終の成案となったわけですが、その社会保障制度調査会長は誰か考えてみていただきたいと思います。
 今のコップの中の争いの総裁選挙、政府と与党との間の争っているふりを見ていると、物事の本質を見誤ることとなります。そして、自民党の中での疑似政権交代を続けることを許してしまうことになります。