畑こうじ情熱ブログ

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憲法の常識

2007年05月04日 15時53分32秒 | Weblog
 昨日は憲法記念日でした。
 国家とは、合法的に人の生命さえも奪える強大な権限を持っています。したがって、歴史的にもこの権力を統制することが重要な課題でした。きまりを作り、権力を統制する必要があったのです。憲法とは、国家権力を守らせる規範なのです。国家が勝手なことをしては怖くておちおち生活してられないものですからね。
 憲法とは、国家を縛るものです。そして、憲法とは、人権保障を第一の目的に置くものです。
 この憲法の常識をわからないのが、安倍首相ですね。憲法をすぐ変えなければ生活に困るわけでもないのに、憲法改正にこだわり、その憲法には、国民を縛る道徳的なものを盛り込もうとしているのです。国民を縛るのは憲法ではなくて、憲法のもとにある個別法なのです。そもそも、道徳事項は法律事項にはなりえないのです。私も法律事務官でしたが、これは、法律家のイロハです。
 もちろん、私は、全ての物事にタブーがあってはいけないと考えます。憲法についても、改正ありきの考えも、護憲ありきの考えもいずれも間違っていると考えています。上記の憲法の基本原則を踏まえ、議論すべきところは議論すべきという立場です。特に、環境権など新しい権利が十分に読めないという問題は現行憲法にはあります。
 しかし、安倍首相のようなイデオロギー的考え、常識を踏まえない考えはいかがなものでしょうか。安倍首相は大学の法学部に入り直したらいかがですか、近代の歴史を学び直したらいかがですかと言いたいですね。趣味で政治をするのはやめましょうよ。