畑こうじ情熱ブログ

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地方制度について思うこと

2007年02月14日 18時02分58秒 | Weblog
 今回は、地方制度についていつも感じていることについて書きたいと思います。岩手県とか青森県という場合の「県」という呼び方です。私は、現在の地方自治体の呼び方として、県を使うことに違和感を感じてきました。
 というのは、県とは、歴史的には、古代の中央集権国家において、中央政府から派遣された地方官の治める範囲として設置されたものです。「中央政府の出張所」という色彩が強いわけです。県に当たる英語であるprefectureとは、やはり、中央集権国家の地方長官という意味なのです。
 また、現在の県は、明治の際に、それまでの歴史的、文化的一体性に配慮せずに設定された面があります(青森県の東半分は南部藩で西半分は津軽藩です。青森県は、津軽藩に南部藩の北部分をくっつけて作った県と言えます。岩手県北と八戸等の地域は歴史的にも一体的だったのです。)。
 ちなみに、ドイツやアメリカのような連邦国家では、州は一つの国です。英語でstateと言う場合、連邦を指すのか、州を指すのかは、文脈によりまちまちです。
 地方制度を、一層制の300の自治体にするか、道州制にするかという議論もありますが、現行においても、まず呼び方をどうするかという議論がないのは不思議ですね。達増さんと遊説して回ることがあり、最近地方制度について議論する機会があったので、今回は、素朴な思いを書いてみました。