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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭・・・新しい実生椿

2023年03月08日 | わが庭の歳時記
   千葉から持ってきた実生苗を庭植えして10年、やっと、一輪だけ花を開いた。
   淡い朱色の凜とした八重咲きの綺麗な花である。
   千葉の庭には、何十種類もの椿を植えていて、結実した種を取って無造作に鉢に撒いていて、そのままの実生苗を、鎌倉に持ってきて庭植えしたので、何の種類の椿の実生苗か分からない。分かったとしても、適当な野性的な交配なので、雑種であり、親とは似ても似つかない花が咲くことがある。
   尤も、蘂がしっかりと表われていて結実する椿は、それほど多くないので、追跡すれば分かるのだが、今咲いているような椿は、千葉の庭にはなかったと言うことは確かなので、わが作出の新種椿である。

   千葉の庭で咲いていた赤い椿は、小磯なのだが、これが親木なら、一重が八重になり、蘂が一部花弁化しており、花が大きくなっているなどしているので、父親の遺伝子の影響かも知れない。
   いずれにしろ、綺麗な椿であり、私好みの花弁化した蘂が、鹿の子のように変化してくれればとおもっており、来年の開花が楽しみである。
   
   
   
   

   先に咲いていた実生苗の花にも良く似ているので、同じ種の兄弟苗かも知れない。
   既に、沢山花を付けて落ち椿として庭に敷き詰めているが、蘂にはバリエーションがあるので、枝変わりなど、花にも変化があるのであろう。
   
   

   今日は、4月中旬並の陽気とか、
   モンキチョウが庭を舞い、鶯の鳴き声が聞こえてきた。
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都響定期C演奏会・・・「バッカナール」

2023年03月06日 | クラシック音楽・オペラ
   3月5日の都響第969回定期C演奏会のプログラムは、次の通り
出 演
指揮/ベン・グラスバーグ 
チェロ/ブリュノ・ドルプレール(ベルリン・フィル第1ソロ・チェリスト)
曲目
サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』より「バッカナール」
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 op.33
リャードフ:交響詩《魔法にかけられた湖》 op.62
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《ペトルーシュカ》(1947年版)

   出演者は、全く初めてだし、曲目も、チェロ協奏曲以外は、コンサートで聴いた曲でもなかったので、白紙状態の新鮮な気持ちで聴いた。
   と言うのは、サムソンとデリラの「バッカナール」は、コンサートではなく、ロイヤルオペラの舞台を2回観ていて、冒頭から流れるアラブの哀調を帯びた美しいサウンドを憶えていたり、「ペトルーシュカ」は、これも、コンサートではなく、バレエで観た記憶があるので、ところどころ曲に親しみがあった。
   オペラやバレエの舞台では、音楽は伴奏音楽として劇的な雰囲気を醸し出すのだが、コンサートで素で聴く音楽は、逆に、状況をイメージしたり劇的な展開を想像させるので、私には、全く、違って聞こえてきて印象が変ってしまうのである。
   オペラの序曲や間奏曲の場合には、クラシック音楽として、それなりに違和感なくすっきりと鑑賞出来るのだが、幕中の音楽など切り抜いて、コンサートなどで独立して演奏されると戸惑うことが多い。

   オペラ「サムソンとデリラ」は、                  
   1992年6月20日に、ロイヤル・オペラで、サムソンはプラシド・ドミンゴ、デリラはオルガ・ボロディーナ、指揮はボリショイのマルク・エルムレルと言う凄い舞台を観ている。
   ドミンゴは天下のテナーだが、METだったかロイヤルだったか全く忘れてしまったが、オルガ・ボロディーナの舞台に圧倒されてファンとなったので、私は、ロシアのメゾの彼女に期待してみた。
   その直後、ロンドン郊外のケンウッド公園の野外シアターで、ROHのコンサート方式のこの同じ公演を聴いたが、サムソンがウラジミール・ポポフに代わっていて、印象が随分違ったのを覚えている。
   次は、2018年11月のMETライブビューイングの「サムソンとデリラ」で、サムソンが、現在絶好調で最高のテノールの一人フランス人のロベルト・アラーニャで、デリラは、実に魅力的な美貌のメゾソプラノのプリマでラトヴィア人のエリーナ・ガランチャ、そして、指揮がマーク・エルダーの舞台であった。

   さて、[サムソンとデリラ」だが、ヘブライ人(サムソン側)とペリシテ人(デリラ側)が敵対関係にあり、怪力無双のサムソンが、ペリシテ人を圧倒していたので、美貌の誉れ高いデリラが、サムソンを色仕掛けで誘惑して籠絡させて、復讐を図る物語である。
   この「バッカナール Bacchanale」は、騙されて力を奪われ囚われの身となったサムソンが、ダゴンの寺院に引き出される前に、大祭司やデリラ、ペリシテ人たちが勝利を祝う大祝祭劇の間奏音楽で、舞台では、華やかなバレエのスペクタクル舞台が繰り広げられる。「バッカナール」は、古代ギリシアに起源する,酒と収穫の神バッカス を祀る祝祭であり、紆余曲折を経ながら、この祭りはローマに伝えられ,そのエロティシズムが優先されるようになったとかで、先のMETの舞台では、裸身の男女が踊り狂う乱痴気舞台。
   

   もう、60年以上も、コンサートやオペラに通い続けていて、音楽が分かるのかと聞かれても、分かるのか分からないのか旨く答えられない。
   ところが、今回のように、オペラの一部分やバレエ音楽が、舞台から離れて、素の音楽として演奏されると、何となくイメージが湧いてくる。
   私には、今回の「バッカナール」は、アラブの噎せ返るような華やかな雑踏とエキゾチックでエレガントな雰囲気を醸し出す演奏で、冒頭から楽しませ貰った。
   作曲のサン・サーンスは、イスラム文化のアルジェリアで、「サムソンとデリラ」を構想したと言うから、この「バッカナール」も、ギリシャやローマではなく、バグダッドやイスタンブールの宮殿での祝祭劇のイメージだったのであろうか。

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わが庭・・・サクランボ暖地、椿:式部、タマアリアケetc.

2023年03月03日 | わが庭の歳時記
   暖かい日が続くので、急に、サクランボ暖地が花を開いた。
   鎌倉に来てから、アメリカンチェリーステラも植えたのだが、枯れてしまって、この木だけが育っている。
   この暖地は、佐藤錦などの一般のサクランボのセイヨウミザクラとは違って、中国原産のシナミザクラの系統だと言う。自家受粉をして、1本でも実のなる品種だと言う、昨年沢山花が咲いて、いくらか結実したのだがすぐに落ちてしまった。暖地という名前ながら、暖かいところは苦手らしい。
   
   
   
   別な椿も咲きだした。
   式部、タマアリアケ、タマカメリーナ、越ノ吹雪、フルグラントピンク。
   鎌倉に来てから苗木を植えたので、育ち具合によって花の咲き方がまちまちで、やはり、成木に成ることで成長が待たれる。
   大きく成長したタマグリッターズは、何ヶ月も花が咲き続けているのである。
   
   
   
   
   

  
   
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