熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

上野動物園の賑わい

2007年03月31日 | 生活随想・趣味
   もう何十年ぶりであろうか、孫を連れて上野動物園に出かけた。
   何時ものとおり上野駅も上野公園もごった返していたが、この時は、上野公園の桜が満開であった所為もあり、西郷隆盛像の辺りから上野動物園入り口までの桜並木は、人人人で、前に進めないような混みようであった。
   大音響のサウンドは禁止されていたので騒音はなかったが、路上にビッシリと張り巡らされたブルーのシートで人々は思い思いに飲んだり歌ったり平成の花見を楽しんでいた。

   私の動物園との付き合いは、子供の頃、近くにあった宝塚動物園で、たまには、天王寺動物園か阪神パークに行った程度で、上野動物園は東京に移ってきて娘を連れて行ってからの付き合いだがそれほど行った思い出もない。
   初期のパンだの頃なのだが、あの頃のことは殆ど何も覚えていない。

   外国での動物園の思い出だが、私は、北京に行った時に、確か、何処かへパンダを見に行った記憶がある。
   ほかに外国の動物園に行ったのは、これも娘を連れてパンダを見に行ったワシントン動物園とイギリスに住んでいた頃に行ったロンドンなどの動物園、サンパウロ動物園、それに、キウイを見に出かけたシドニー動物園くらいだが、上野の方が一寸飲食や休息スペースが多いくらいで何処も似たり寄ったりで良く似ていると思っている。
   サファリ・パークについては、世界各地にあるので、旅の途中、あっちこっち立ち寄った。自動車のアンテナを立てたままであったので、サルに折り曲げられたこともある。

   一時、サッチャー政権の頃、経営不振でロンドン動物園が閉鎖されることが決まった。
   結局、経営のやり方を変えて維持することになったが、動物愛護の喧しいイギリスでさえ簡単に動物園が抹殺されるのである。
   戦争の頃、猛獣などが逃げると危険なので、動物を殺してしまうのだが、パリの動物園の場合は、パリのレストランで像のステーキなどが提供されていた言うことである。
   
   上野動物園だが、可なり丁寧に管理されていて、子供たちにとっても、楽しめるように色々工夫がされていて中々素晴らしい。
   多少、たて看板などの説明が難しい感じだが、保護者が読みながら説明すればよいのであろう。
   ただ気になったのは、やはり檻の中なので動物に元気がないことと、それに、毛がはげたり、多少傷が付いた動物がいたことなどである。

   唯一の乗り物がモノレールで、東駅から西駅に行くのに、陸橋を渡って不忍池の側を通るのだが、上から広々とした池を見渡せるのが良く、天気が良かったので気持ちが良かった。
   白鳥や鴨を筆頭に、水鳥や野鳥が想像以上に沢山水面に浮かんでいたり、水辺で遊んでいるのに多少驚きを感じた。
   遠くの岸辺に霞のように浮かび上がる桜が咲いていて、その向こうに東京のビル群が見える、やはり、都会地の公園であるが、池畔で、涼風に吹かれて陽の光を楽しみながら憩うのも中々気持ちが良い。   

   ところで、やはり、動物園は子供天国で、丁度、春休みに入っていて子供たちであふれている。
   つまらない公共施設を沢山作るよりは、このように、子供たちが嬉々として遊び楽しめる公共の場を沢山作り、そしてその質を豊かにすることであろう。
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