熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭の緑陰の午後のひととき

2020年05月30日 | 生活随想・趣味
   コロナウイルス騒ぎで、殆ど外出はままならない。
   五月晴れの日など、これほど、恵まれた自然環境がないと思うほど、素晴らしい陽気となり、緑陰の木漏れ日の涼風の素晴らしさなど、筆舌に尽くしがたい。
   一寸、大げさな表現だが、わが庭の狭い空間に居てさえそうお思うのであるから、綺麗な花が咲き乱れている古社寺や庭園などの素晴らしさは、言うまでもなかろう。

   身近な大船フラワーセンターなどでさえ、”新型コロナウイルス感染拡大防止のため、神奈川県立施設の臨時休館の方針に沿い、8月31日まで休園いたします。”と言うことで、咲き乱れている薔薇の乱舞を思えば、空しささえ感じる。
   
   さて、家に貼り付けられたような日々を送っているので、天気の良い日には、極力庭で過ごすことにしており、庭に出て、木陰にテーブルと椅子を移動させて、小一時間、新聞を読んだり、本を読むことが多い。
   今は、まだ、蚊や虫が出てこないので、気温も適当であり、微かな涼風でも感じられると、非常に快適な雰囲気の中で、読書を楽しめるのである。
   私の場合、読書スタイルは、学生時代と殆ど変って居らず、専門書や多少固い書物が多いので、小説を楽しむというような雰囲気ではなく、何冊か並行読みしたり参考文献に当たったりしながら読むので、書斎を行き来したりすることも多いのだが、書斎に閉じこもるよりは雰囲気が変って気分転換にはなる。
   歳の所為もあるが、自然光の明るさが、一番読書には快適であると思っている。

   庭なので、バラやアジサイなどがそばに咲いていて、蝶や小鳥が飛んできたり、時には、熊ん蜂が近づいてきたり、結構、気が散るのだが、これも、自然に触れながら・・・と思えば気にならない。
   別に、勉強しなければと言った読書ではなく、楽しみで本を読んでいるのだから、脇目を振ることが多く、庭の花木の手入れやプランター植えのトマトの世話など、手を抜いて庭をうろうろすることも多く、光の加減を見て、花の写真を撮ったりすることも多い。
   気分が向くと、運動不足を解消する意味もあって、鎌倉山に向かって歩くなど散歩に出ることもある。

   今日は、土曜日で、天気も良く、娘夫婦も休日であったので、庭でバーベキューをした。
   尤も、世話を焼くのは、若い二人で、私たちは、食べて飲んで楽しむだけだが、孫たちも遠足気分で結構楽しそうである。
   イギリスに居たとき、何度か、素晴らしい初夏に、グラインドボーンで、、昼頃から殆ど深夜近くまで、美しくて広大な庭園でピクニックスタイルの会食を楽しみながら、オペラを鑑賞していた日々のことを思い出したが、ヨーロッパでの夏の野外での夜長のエンターテインメントの楽しみは格別である。
   古城や宮殿、美しい公園などでの野外オペラやコンサートが結構多く、それに、これらを上手くアレンジしての企業や色々な団体のパーティやレセプションがあって、夏の夜長を楽しく過ごす生活の知恵は、流石にヨーロッパである。

   さて、わが庭での緑陰の読書やバーベキューだが、この僅かにしか五月晴れのない梅雨までの、蚊や虫の出てこない束の間の瞬間で、これからは、殆ど期待出来ない。
   その意味では、イギリスもそうだったが、ヨーロッパの夏は、本当に快適で恵まれていると思った。
   その点、アメリカの東海岸のフィラデルフィアに居た時に、気候が日本に似ているからであろうか、郊外のロビンフッドデルでの野外劇場でのフィラデルフィア管弦楽団のコンサートは素晴らしかったが、雨で中止となることがあった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする