円高株安で、益々、日本経済が窮地に陥ってしまっているのに、世の中は、民主党の代表選挙一色、そうでなければ、長寿高齢者の行方不明ニュースばかりで、世相が殺伐としている。
今回の民主党代表選挙、すなわち、総理大臣を選ぶ選挙であるにも拘わらず、国民がシラケ切っているのは、あれだけ期待して民主党政権を実現させた国民が、完全に、この1年間の民主党の治世に失望してしまったからである。
特に、経済財政政策については、逆行も甚だしく、元々成長戦略さえなきスタートで、まして、労働組合よりの良く分からない生活重視の政策を掲げて、経済界の危機意識に冷や水をぶっかけて意欲を削ぎ、その上、消費税を増税すれば成長・財政・社会保障問題が一挙に解決するのだとぶち上げて参議院選挙で敗北し、生活環境は益々悪化するばかりで、お先真っ暗。
あれだけ、金と政治で国民の疑惑を招いて幹事長を止めて後方に引いていた小沢一郎が、突如、代表選に出馬表明しても、国民の拒否反応が弱わまっており、むしろ、小沢待望論まで出て来たのは、国民が、何も変わらなくて、少しも将来に希望が持てるとは思えない(?)菅内閣に嫌気がさして、いっそのこと、ヤリ手の小沢一郎に任せた方が、何か思い切ったことをやってくれて、この閉塞状態を打破してブレイクスルーしてくれるのではないかと言う期待があるからであろう。
金と腐敗した政治が何だかんだと言っても、清水魚棲まずで、兎に角、こんなに経済状態が悪化して、日本国民の生活水準が、どんどん、国際水準から下落して貧しくなり、格差の拡大で世間が殺伐として来れば、金権政治であろうと何であろうと、強引に効果的な経済財政政策を推進して、世の中を変えてくれる方が、はるかに良いと言うのが、大方の正直なところではないかと邪推したくもなる。
衣食足って礼節を知れば良いのであって、今の日本の状態は、あまりにも切羽詰って悲しすぎると言うことである。
卑近な円高の問題だが、日本が悪くてと言うか、あるいは、日本が良くて、円高になっているのではない。
須らく、アメリカとヨーロッパの経済状態が悪くなり過ぎての円高であるから、政府と日銀は、かってのように円安への介入をすれば解決出来るように思っているような節があるが、全くの誤解で、そんなことで、この円高傾向を止められる筈がない。
アメリカにとっては、ドル安、すなわち、円高は国益にも沿った良策であり、経済的には痛くも痒くもないと言うことを、先日、榊原英資教授の書評で触れたし、また、域内の貿易の比重が極めて高いEUにとってもユーロ安の被害は少なく、むしろ、輸出促進になって好都合であり、米欧が、挙って自分たちの通貨安政策を推進している以上、おいそれと円高傾向が終息する訳がない。
榊原先生がミスター円であった頃には、数十兆円規模の介入で円高を抑えたこともあったようだが、今では、その程度の規模で済む筈もなく、まず第一に、日本の国に、そんな力など残ってさえいない。
それに、もっと根本的な問題は、日本の経済そのものが、金融緩和なども含めて、金融政策をいくらうまく駆使しても、解決できないところまで来てしまっていることである。
エコポイントやエコ減税が、効果があったように、もっとドカンと大きな国民を喜ばせ奮い立たせるような、インセンティブ塗れの経済政策を打って、企業や国民のやる気と士気を高めない限り、日本全体が益々沈み込んでしまう。
一時は、国家経済崩壊の危機にまで直面した韓国が、IMFやアメリカ資本主義の権化に煮え湯と劇薬を飲まされたにも拘わらず、苦汁を忍従して、必死に頑張って国家一丸となって難局を克服して、今や経済再建の模範として一等国への成長街道を驀進している現実を、他山の石として学べないのであろうか。
朝早くから、多くの老人たちが、猛暑を避けてスーパーの待合コーナーに屯し、昔、×××銀座通りであった地方都市の駅前商店街が、犬と猫しか歩いていないシャッター通りに変わってしまったのを見て、日本人は悲しいと思わなくなってしまったのであろうか。
先日、シャピロの日本経済批判に触れて、日本の労働生産性が、先進国中最低水準にあると言うことが、如何に日本の経済に対して危機的かと言うことを書いた。
日本企業の国際競争力がどんどん落ちて行くのは必然で、要素価格平準化定理が働いて、国内の労働賃金や所得水準が下落の一途を辿って行って国民生活を圧迫し、その上、未曽有の円高で、日本の経済の底力である中小企業を、窒息死させるようなことになれば、あるいは、第二の空洞化で海外移転に追い込むようなことになれば、ただでさえ、20年以上もの不況局面に喘いできた日本の経済社会が、根底から崩れてしまう。
あくまで、私の私見だが、今こそ、強力なリーダーの登場が必要であり、そして、民主党と自民党の意気に燃えた有志による大連合によって閉塞状態の政治を改革して、この非常時とも言うべき難局を乗り切る以外に、日本が立ち行く道はないと思っている。
民主党の中に、金と腐敗には無縁の清廉潔白で、夢と希望に燃えた強力なリーダーシップを持った素晴らしい人材はいないのであろうか。
今回の民主党代表選挙、すなわち、総理大臣を選ぶ選挙であるにも拘わらず、国民がシラケ切っているのは、あれだけ期待して民主党政権を実現させた国民が、完全に、この1年間の民主党の治世に失望してしまったからである。
特に、経済財政政策については、逆行も甚だしく、元々成長戦略さえなきスタートで、まして、労働組合よりの良く分からない生活重視の政策を掲げて、経済界の危機意識に冷や水をぶっかけて意欲を削ぎ、その上、消費税を増税すれば成長・財政・社会保障問題が一挙に解決するのだとぶち上げて参議院選挙で敗北し、生活環境は益々悪化するばかりで、お先真っ暗。
あれだけ、金と政治で国民の疑惑を招いて幹事長を止めて後方に引いていた小沢一郎が、突如、代表選に出馬表明しても、国民の拒否反応が弱わまっており、むしろ、小沢待望論まで出て来たのは、国民が、何も変わらなくて、少しも将来に希望が持てるとは思えない(?)菅内閣に嫌気がさして、いっそのこと、ヤリ手の小沢一郎に任せた方が、何か思い切ったことをやってくれて、この閉塞状態を打破してブレイクスルーしてくれるのではないかと言う期待があるからであろう。
金と腐敗した政治が何だかんだと言っても、清水魚棲まずで、兎に角、こんなに経済状態が悪化して、日本国民の生活水準が、どんどん、国際水準から下落して貧しくなり、格差の拡大で世間が殺伐として来れば、金権政治であろうと何であろうと、強引に効果的な経済財政政策を推進して、世の中を変えてくれる方が、はるかに良いと言うのが、大方の正直なところではないかと邪推したくもなる。
衣食足って礼節を知れば良いのであって、今の日本の状態は、あまりにも切羽詰って悲しすぎると言うことである。
卑近な円高の問題だが、日本が悪くてと言うか、あるいは、日本が良くて、円高になっているのではない。
須らく、アメリカとヨーロッパの経済状態が悪くなり過ぎての円高であるから、政府と日銀は、かってのように円安への介入をすれば解決出来るように思っているような節があるが、全くの誤解で、そんなことで、この円高傾向を止められる筈がない。
アメリカにとっては、ドル安、すなわち、円高は国益にも沿った良策であり、経済的には痛くも痒くもないと言うことを、先日、榊原英資教授の書評で触れたし、また、域内の貿易の比重が極めて高いEUにとってもユーロ安の被害は少なく、むしろ、輸出促進になって好都合であり、米欧が、挙って自分たちの通貨安政策を推進している以上、おいそれと円高傾向が終息する訳がない。
榊原先生がミスター円であった頃には、数十兆円規模の介入で円高を抑えたこともあったようだが、今では、その程度の規模で済む筈もなく、まず第一に、日本の国に、そんな力など残ってさえいない。
それに、もっと根本的な問題は、日本の経済そのものが、金融緩和なども含めて、金融政策をいくらうまく駆使しても、解決できないところまで来てしまっていることである。
エコポイントやエコ減税が、効果があったように、もっとドカンと大きな国民を喜ばせ奮い立たせるような、インセンティブ塗れの経済政策を打って、企業や国民のやる気と士気を高めない限り、日本全体が益々沈み込んでしまう。
一時は、国家経済崩壊の危機にまで直面した韓国が、IMFやアメリカ資本主義の権化に煮え湯と劇薬を飲まされたにも拘わらず、苦汁を忍従して、必死に頑張って国家一丸となって難局を克服して、今や経済再建の模範として一等国への成長街道を驀進している現実を、他山の石として学べないのであろうか。
朝早くから、多くの老人たちが、猛暑を避けてスーパーの待合コーナーに屯し、昔、×××銀座通りであった地方都市の駅前商店街が、犬と猫しか歩いていないシャッター通りに変わってしまったのを見て、日本人は悲しいと思わなくなってしまったのであろうか。
先日、シャピロの日本経済批判に触れて、日本の労働生産性が、先進国中最低水準にあると言うことが、如何に日本の経済に対して危機的かと言うことを書いた。
日本企業の国際競争力がどんどん落ちて行くのは必然で、要素価格平準化定理が働いて、国内の労働賃金や所得水準が下落の一途を辿って行って国民生活を圧迫し、その上、未曽有の円高で、日本の経済の底力である中小企業を、窒息死させるようなことになれば、あるいは、第二の空洞化で海外移転に追い込むようなことになれば、ただでさえ、20年以上もの不況局面に喘いできた日本の経済社会が、根底から崩れてしまう。
あくまで、私の私見だが、今こそ、強力なリーダーの登場が必要であり、そして、民主党と自民党の意気に燃えた有志による大連合によって閉塞状態の政治を改革して、この非常時とも言うべき難局を乗り切る以外に、日本が立ち行く道はないと思っている。
民主党の中に、金と腐敗には無縁の清廉潔白で、夢と希望に燃えた強力なリーダーシップを持った素晴らしい人材はいないのであろうか。