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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

真夏のような季節変化に驚いたわが庭の花々

2010年05月06日 | わが庭の歳時記
   5月に入ってから急に暑くなった感じで、ゴールデンウィークは、全くの行楽日和の晴天の日が続き、4月下旬の一時期の冬に逆戻りしたかのような気候とは様変わりである。
   私の庭で一挙に様相を変えてしまったのは、牡丹が総て一度に咲き、逆に、咲き乱れていた美しいチューリップが、大開となり、強い風邪に打たれた所為もあるのだが、無茶苦茶に花姿を乱して、茎が地面を這ったり、茎が轆轤のように曲がったり、花びらが乱れたりで、この口絵写真は少し前の雨の日のチューリップなのだが、アクロバットのような花になってしまった。

   牡丹は、チューリップと違って比較的花の命は短くて数日で駄目になってしまうのだが、やはり、その寿命は花びらの厚さにあるような気がする。
   薄くてか細い感じの花弁は、太陽に照り付けられると、水分が取られて日中は涸れたようになり、そうでなくても、結構、早く弱ってしまって、花びらが落ちてしまう。
   本当は、上野の東照宮や鎌倉の八幡宮のぼたん園のように木陰に植栽したり唐傘をかけるなど工夫をすべきなのであろうが、私の庭では、そんな贅沢は出来ない。
   咲き乱れていて美しいのは良いのだが、勿体無いので、切花にして大きな花瓶に無造作に生けてみたら、これが、実に豪華で華やかなのである。
   黄色の牡丹は、中々木も大きくならずに、花も大体小型なので底辺を飾るのだが、普通の生花と違って、花瓶に、赤やピンクや紫などの大きな牡丹の切花だけを、何本も差し込むだけなのだから、床の間やテーブルの雰囲気が一挙に変わって華やかこの上もない。

   私の庭には、何となく一年中、何らかの草花や花木の花が咲いていて、家内は本格的だとしても、私の方は、我流で、その時々に気に入った花瓶に、その時々の切花を生けて楽しんでいる。
   これまで、内外を問わず、旅の途中で手に入れた花瓶や花立が結構あって、それを使っているのだが、時には、そのマッチングが面白い。
   本当は、生花などの勉強をしていて、その素養があれば良いのだが、あくまで、花をめでる楽しみは我流だが、これまで、随分、世界各地の植物園や美術館・博物館、宮殿や古城、あるいは、日本の古社寺などを回って来ており、そこで随分花を見る機会があり、見た花々の佇まいや風景、美術品の数々が参考になっているのではないかと思っている。

   庭の花で役に立ったのは、先日、娘が着物を着る機会があり、百貨店などあっちこっちを探して髪飾りを探したのだが、気にいるものがなくて、着付けの先生に、生きた花束を使ってブーケ風に設えたらとアドバイスを受けた時のことである。
   私は、あっちこっち庭を探したのだが、何が良いのか分からない。
   結局、娘が気に入ったほんのりとピンクの模様が浮いた小型のチューリップを基調に、同じ大きさの鮮やかなピンクのチューリップに、先が薄いピンク模様に浮いたすずらんのように垂れた白い極小輪の花弁と鎖のような葉をつけたエリナと言う椿を二茎、それに、スノードロップ数輪、コデマリなどをアレンジして、家内が小さなシックな花飾りを作り上げた。
   勿論、私にとっては、何よりも美しくて素晴らしい髪飾りであり、好評だったので娘たちも満足してくれ、わが庭も捨てたものではないと思った。

   陽気が良くなったので、あさがおの種を蒔いた。
   毎年蒔いているのは西洋朝顔の種だが、それに、スーパーカラフルあさがおと言う新世代の面白そうな種を売っていたので、これを蒔くことにした。
   種の袋にはカラフルなあさがおが描かれているのだが、どんな色の花が咲くのか植えて咲いてみないと分からない。
   大体、期待したような花が咲くことは少ないのだが、無造作に庭木の根元に移植して、庭木を一気に這い上がらせて咲かせるので、気にはしていない。

   西洋あさがおは、何故か、アメリカやヨーロッパに住んでいた時には、見かけた記憶はないのだが、帰って来てから、一つの房から何本も花が咲くのが面白くて、ずっと、植え続けている。
   何故か、取った種からの発芽率は極めて低いので、毎年、新しい種を買って来て植えている。
   あさがおも凝れば栽培も大変なのであろうが、庭木を這い上がらせるのには、造作もない。
   クレマチスも、同じように庭木を這い上がらせているのだが、あさがお同様、支柱がどうだと言い始めると栽培が億劫になるので、この栽培方法が、私には一番似合っていると思っている。

   庭の雑草やスミレの花の間から、黄色い野いちごの花が咲き出してきた。
   このスミレと野いちご、それに、露草だけは、雑草だが、うるさくならない限り、そのままにして、風情を楽しんでいる。
コメント
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