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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

環境破壊の一例・・・町内会館の桜を切って駐車場に

2006年01月09日 | 生活随想・趣味
   成田空港に近い千葉県の片田舎の某町内会の話である。
   30年ほど前に、長嶋茂雄さんの旧宅の側の駅を移動して開発された新興住宅地だったが、現在では老齢化が進んで、町内には小学校はあるが、住民の子供の数が少なくなった。

   20年ほど前に移住して来た時には、たぬきやきつねが走っている所しか店を出さないと言われたジャスコが開店したのであるから、とにかく、まだまだ田舎で、自然が充満していた。
   今でも、近くの古墳跡には、雉が棲んでいて、春には、鶯が囀る、そんな田舎であるが、最近少し景気が良くなった所為か、空き地が整地され始めて、また、建設ラッシュが起こりそうな雰囲気になってきた。

   ところで、吾等の町内会で、町内会館の敷地内に駐車場を設置する計画が進んでいる。
   会館は、町内のはずれにあって、すぐ、水田地帯に隣接する土地だが、間口50メートル、奥行き20メートル位の長方形の土地に、建坪50坪程の平屋の会館が立っていて、残りの土地は芝地で、周りに桜を中心とした植栽があり、公園のような感じになっている。
   春には桜が満開になると、餅つき大会が行われて老若男女が集って花見を楽しんだり、色々な催しが行われて賑わい、結構、町内のコミュニティの場となっている。
   
   しかし、日頃は、町内会や、子供野球や、囲碁、ダンス、手芸と言った趣味や同好の会の集まり等限られた者達が使うだけで、静であり、無関心な者にとっては殆ど意識の中にはない。
   ところが、違法な路上駐車など問題があり、トラブルが続くので、会館のヘビーユーザーから駐車場を作れと言う申し出が出てきた。

   役員会では、大勢はやりたくないが、賛否を決めかねていて、春の総会にかけるという。
   かければ、声の大きな方が勝つので駐車場建設が決まりそうだと言う。

   たった5台程度の車を止める為に、折角、30年生き続けて大きくなって、やっと、美しい花を咲かせ始めた桜の木を2~3本切って、それに、芝地を整地してしまって公園の雰囲気を完全に無くしてしまうと言う。
   予算は多くても2~3百万円だから、使わない町内会費が余っていて痛くも痒くもないと言う。
   しかし、町内会館だから、いくら遠い家でも500メートル弱だが、何故、車で来なければならないのであろうか。
   
   利便性のためだけに、ドンドン自然が破壊されてゆく。
   山紫水明の国、日本の悲しい現実である。

   さて、今までは、傍観者を決め込んでいたが、これまでに蓄積してきた経営学と交渉術を使って如何に対応するか、一度、実践してみようと思っている。
   
コメント (2)
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