これはシオン(紫苑)です。。
キク科の多年草ということで、春、道端などに咲くハルジオンと良く似ています。。
白に近い薄紫の小輪で優しい感じのする花です。。
昔からあった草花で、 伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の中にも登場しますので、ご存知の方も多いかと思われます。。
ただこの花、・・・・やたら背が伸びる種でして、以前にご紹介したオオケダテ程ではないものの、こちらも1m~1.5m位はゆうに伸びます。。
小さいうちは可愛いのですが、デカくなった「シオン」が風にユラユラしていると、まるで貧乏草が今を盛りにと栄えている様にも見え、思わずランドアップを掛けたい衝動に駆られます。。(ーー;)
ちなみに、そのシオンの根元には、写真にも一部見えますが、「コスモス」がありまして、シオンの陰で控えめに顔を出しています。。
本来なら、このコスモス、・・・・もっと早い時期から咲いていて当然なのですが、今年は夏が暑過ぎたのか著しく成長が遅れてます。。
その分、暑さには強いシオンが、・・・・「出バッテいる」・・・・ということなのでありましょう。。
先日の彼岸入りの日、家族と共に先祖の墓参をして来ましたが、その際に供えた花は、花屋から購入した菊や桔梗、カーネーションなどに加え、庭に咲く百日草やトラノオ、そして一部ながら、このシオンも添えて供えて来たところであります。。
個人的には然程に愛着が湧かない花ではありますが、季節を感じさせる花として無くてはならない存在であります。。
花言葉には、「君を忘れず」・「遠方にある人を思う」などとありまして、「野菊の墓」に登場する政夫と民子のエレジーを思い起こさせます。。