Photo and Occasional Thoughts

アウトドアが好きで写真が好きで 時々想ったことをお伝えできればと思います。

花見

2006-04-02 | 風景
氷室神社の枝垂桜は有名ですが、参道のソメイヨシノも見事に咲きだしました、奈良の桜もいよいよ見頃をむかえそうです。日本人は特に桜が好きでなぜか花見と言えば桜の花をさしますが、これもどうも農耕民族としてのDNAのようです。
稲作民族の日本人にとって稲穂の実りは神のなせる力と言う崇拝があり、その神様は稲魂といい苗に入って稲を育ててくださると信じていたようです。 柳田国男先生は、稲の神は普段は山に住む山の神であり、稲作が始まる頃に山から里に降りてきて稲に籠もると考えられた。又別の資料では、春を向かえ山桜が咲き落花の中に山の神様の稲魂が里に降りる姿が映ったようで、稲魂やどる満開の桜の木の下に集い酒肴を供え歌や踊りを献じて今年の豊穣を祈ったようです。
いつの間にか、稲魂の神様はそっちのけで飲めや歌えの行事になってしまったようですが、日本人の花見好きもそんなところから来ているのでしょうね。