十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

学校の自然

2011-12-01 | ジュニア俳句

 

先日、俳人の堀本裕樹さんと一緒に区内の枝川小学校を訪れた。
5年生4クラスの授業だ。
一クラス2時間ずつの授業だ。初めての俳句の授業で、俳句づくりには慣れていないが、2時間あると、ゆっくり指導ができて、句会も時間をとって進めることができた。
結果的にすてきな俳句がたくさんでき、子ども達も満足できたのではないだろうか。
4クラス、どの学級も素晴らしい学級経営の様子が見え、子ども達の意欲に驚かされた。
どの学級も子ども達が素直で、気持ちが良い。大きな学校なのに、素晴らしいことだと思った。

枝川小学校には、すてきな築山がある。見事に色づき、晩秋を感じることができる。

小学校の教育は、一日や一週間のリズムと共に一年間のリズムを感じさせ、生活の仕方を身につけさせることも一つの目標である。
だから、小学校では、校庭に鯉のぼりをあげたり、七夕や節分の行事なども大切にしたりする。
自然の変化も学校生活をしている間に感じさせたい。
春には、梅や桜が咲き、秋には、紅葉をする。そんな環境がほしい。実がなる植物も多くあるといい。
枝川小は児童数が増え、校庭の拡張工事が行われた。昔からあった築山が大切にされ、新たに校庭の隅に造成されたという。広葉樹があると、葉っぱがちり、その清掃が大変だとか、桜の木には虫が湧く。そんなことが、嫌われる原因かもしれない。それに最近は、芝生の学校が増えているが、芝生の中に欅の枯葉などが入り込むと除去するのも苦労である。
そんなことが、広葉樹が学校から消えている原因かもしれないが、困ったことだと思う。

その日の午後、砂町小学校の研究会にお邪魔した。
二年生の授業。

三人一組で、俳句を作る授業だが、この二年生もすごい。指導されている先生の力量が並でない。指示の仕方、話し方、計画の建て方、どれ一つとってもよく考え抜かれて、的確である。プロの先生とは、こういう人のことをいうのかという思いだった。

砂町小学校は、今年開校120年を迎えた。校庭は狭いが、学校のあちらこちらに自然を感じさせるものが植えられたいる。
特に計画されたというわけではないのかもしれないが、長い学校の歴史の積み重ねなのだろう。古い歴史を持つ学校には、こうしたゆとりのようなものがある。大事にしたいものだ。


          つたもみじ