比留間恭子さんから「こだま39号」をご恵送いただいた。
恭子さんは、前日本詩人クラブ会長の比留間一成先生の奥様である。
「こだま」は子どもの詩の雑誌で、日本の子ども達の詩だけでなく、外国の子ども達の詩が翻訳されて掲載されている(原詩も掲載されいる)。
恭子さんは、フランスの子ども達の詩を翻訳されているのだ。
子どもの詩だけでなく、新川一江さんや菊田守さんなど著名な詩人の方々も作品を寄せている。
俳句十代が子どもの俳句を載せている拠点になっているとすれば、こだまは、子どもの詩の拠点と言えるだろう。
今号の特徴は、東日本大震災に関係した福島の子ども達の作品が掲載されいることだ。
こんな詩があった。
学校
ぼくは 3月11日
先生に おこられて
はんせいぶんを かかせられていた
そのとき
「じしんがきました」
そして かいだんをおり
そとにでました
比留間恭子さんの訳しているフランスの子どもの作品
めすねこ インディア 八歳
彼女 夜のように黒かった
でも白い星が毛並みに光った。
目は 夏の二枚の葉っぱのように緑色
彼女 夜のようにしずかだった。
音もなく前に進んだ
彼女 夜のようにやさしかった。
知らない人たちを怖がった
でも彼女 夜のようにやさしかった。
尻尾を空の方へあげた
トランペットのように。
でも彼女 夜のように静かだった。