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十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

江東区立小・中学校きらり☆俳句祭

2019-02-25 | ジュニア俳句


23日、江東文化センターにおいて、標記の俳句祭が行われた。今年で5回目である。
江東区内の各学校の各学級から代表俳句が集まり、選を行うという俳句大会である。
選者は、堀本裕樹、田中亜美、阪西敦子の三人。それぞれの俳句協会の若手のトップランナーである。
表彰式の後には、俳句クイズ大会や、土田明人先生を中心とした俳句ソングコンサートも行われる。
この大会が終わると今年度の俳句事業もそろそろ終わりに近づくことになる。




讀賣新聞の取材

2019-02-23 | ジュニア俳句
前から話はあったのだか、実際の授業の取材をしたいといつ申し入れがあった。
この受け入れが、今はけっこうめんどくささい。取材なんたら票というのを出して、許可を取らなければならないし、写真の個人情報という問題もある。
校外に吟行に出ようと思ったら、これまた制約がある。物騒な世の中だから仕方ない。

教室に猫柳と金盞花を持ち込み、準備体操。
外に出て、ヒヤシンスや水仙、パンジー、芽の出ていないチューリップや春の土を題材にして俳句を詠みました。

この取材の内容は纏められて、3月27日の朝刊に掲載されるそうです。

第八回きごさい全国小中学生俳句大会

2019-02-18 | ジュニア俳句


昨日は、第八回きごさい全国小中学生俳句大会の表彰式か神奈川近代文学館を会場として行われました。
この会は、長谷川櫂が代表を務める季語と歳時記の会と日本学校俳句研究会の共催。全国58の市町村から23000句の応募がありました。
選者は、長谷川櫂、高田正子、正木ゆう子と私。それに学校俳句研究会の選ぶ30句が加わります。
選者によるパネルディスカッションは、子どもの俳句とその未来を考える上で大変意味深いものがありました。

一年生の授業

2019-02-12 | ジュニア俳句
今日は江東区内の某小学校にお邪魔している。
連休明け。陽は正に春だが、風は冷たい。
今日の授業は一年生3学級。
一年生は一学期はまだ平仮名も書けないので、授業はどうしても年の後半に偏る。

お洒落な学校で、講師控え室には、花瓶にお花が挿してある。こういうおもてなしは嬉しい。俳句作りの句材としても考えてくれているのだ。



俳句掲示板も充実している。



さて一年生の授業である。

導入は

春が来た◯◯◯◯でき二年生
春が来た◯◯◯やって二年生

次は 春を待つ
どこで、何をして春を待とうか?

校庭で縄跳びしながら春を待つ
公園の滑り台の上春を待つ

誰と?

にいちゃんとけんかしないで春を待つ

誰が

動物園毛づくろいする猿春を待つ

春はどこからやってくるかな?

遠くから自転車乗って春が来る
飛行機で南の国から春が来る
ドラえもんどこでもドアで春を呼ぶ

こんな感じである。

最後はしゃぼん玉か梅の花で一句。

これから授業。さあ、うまくいきますか。

江東ケーブルテレビ 俳句に夢中

2019-02-09 | ジュニア俳句
夏から4回にわたって「俳句に夢中」という
江東区のケーブルテレビの番組に出演した。山崎さんというタレントさんと一緒に江東区の各地を巡り俳句を作るという番組である。
一月に最後の収録をし、放映も終わった。その番組がユーチューブにアップされている。
自分で言うのとなんだが、なかなか様になっている。まぁ、当たり前の話だ。上手くないところをカットし、良さそうなところだけを選んで使うからだ。
しかし、それでも人に見てもらいたい気持ちと見てもらいたくない気持ちが半分半分である。
文章ならば何回も推敲をして、まずいところを削ることができるが、おしゃべりを聞き直してみると、結構間違いがあるからだ。
話し言葉は消えて無くところがいいのだが、これが残り、繰り返し観られると言うところが怖い。
よく作ろうとしてこれだから、へんなところばかり繋ぎ合わされたらたまったものではないだろう。
観たい方は、俳句に夢中 で検索してください。


関口芭蕉庵

2019-01-26 | ジュニア俳句
俳句教育研究会の仲間から関口芭蕉庵で吟行をするという情報が届いた。恥ずかしい話だが、まだ一回も訪れたことがない。このチャンスを逃してはならない。

地下鉄有楽町線の江戸川橋の駅を出ると、すぐに神田川である。



御茶ノ水近辺の神田川はしょっちゅう目にしているが、こちらまではなかなか来ない。ビルの裏側の遊歩道を歩く。対岸の公園はよく整備されている。赤や白の梅がすでに花を咲かせている。



関口芭蕉庵は今は講談社が管理しているらしい。元々は講談社の社主である野間家の持ち物だったということである。
芭蕉は、神田川の工事に携わっているから、ここ辺りに住んだことは史実である。
それにしても、なかなかの風情だ。古池の句碑がちゃんと古池を背景にして立っている。



ここで作られたと言っても通りそうだ。

隣は細川庭園で、ここもなかなかのもなだ。
現在は文京区の所管というが、管理が行き届いている。史跡の保護に相当な予算を組んでいることを窺わせる。
雪吊りが美しい。



坂の上は椿山荘である。

また、この辺りをゆっくり歩きたいものだ。




俳句の掲示

2019-01-22 | ジュニア俳句


江東区のA小学校に俳句の授業で来ている。今年、6校目である。
廊下に上の写真の掲示があった。各校の担当者が工夫して、俳句に取り組んでくれている。
どの学校にも俳句掲示板があり、中には独自の俳句ニュースを発行している学校もある。毎月、学級代表の俳句を表彰している学校もある。
欲をいえばきりがないが、江東区では俳句はかなり定着してきたと言えるだろう。
もちろん、上からの働きかけもあるが、それだけでは定着しない。俳句そのものが、小学生とあっているからだろう。
五七五で完結する短さ、わかりやすさはこどもの心を刺激する。しかもすぐにでき、その中に深いものが込められる。先生方も扱いやすい。
俳句は教材として価値が高いとつくづく思う。

俳句に夢中 収録

2019-01-19 | ジュニア俳句
今日はケーブルテレビの収録があった。
この一年、四回にわたって、ケーブルテレビが「俳句に夢中」という番組を企画した。
私に先生役で出演してほしいという依頼があった。おそらくただで出演してくれるからだろう。
今日は、その最終回、第4回目の収録があった。
はじめは、波郷記念館。石田波郷を紹介し、学ぶ。そのあと、豊洲に出て俳句を作ろうという企画である。



波郷は昭和を代表する俳人の一人である。波郷の生涯を調べてみると、正に俳句一筋の人生であり、病気との闘いの人生であったことがわかる。
「俳句は文学ではない」「俳句はなまの生活である」俳句にかけた波郷の意気込みがわかる。
桑原武夫の第二文学論ではない。文学のようなきれいごとではなく、俳句は人生そのものだと言っているのだ。
そう思って波郷の俳句を読むとまた違う感慨に打たれる。

私が最も好きな波郷の句は

初蝶やわが三十の袖袂

であるが、今回学び直してみて、この先に波郷の深い世界があることが心に刺さった。

波郷記念館の後、豊洲のぐるり公園に向かう。
風がなく静かな海には春の光が輝いていた。
ここで俳句を作り、撮影は終了。


一緒にお付き合いしていただいたタレントの山崎さん。プロは違うと感じたことがある。俳句などこれまでやったことがないのに、雑談の中からポイントになる言葉を探り出し、撮影の時にわかりやすく提示する。この力に舌を巻いた。
放映は1月末らしいが、4回出演し、いい勉強をさせてもらったと感じた。

書初めの俳句

2019-01-15 | ジュニア俳句


今日授業に訪れた学校は、西大島の駅から1分、大島第一小学校。名門と知られる。などと書くと、他の学校は名門じゃないのかなんて、批判を受けそうであるが、まぁ世間の噂ではそうなっているのだ。
授業したのは三年生と六年生。
主題は書初めの俳句である。

書初めは四音であるが、五音になると、下五にも使えるので、グッと考えやすくなる。
筆始めという季語があること、おを付けて、お書初めとすると五音になるなどと教える。
お正月の俳句は、子どもそれぞれの経験がまちまちだが書初めは席書会として、各学校で行われている共通体験なので作りやすいし、子どもたちの捉え方の相違も明らかになる。

じゃあ作りなさい でもいいわけだが少しサービスをして作りやすくする。
つまりヒントを与えるわけだ。
一番優しいヒントは書初めの時何を使ったか、意識させることだ。
子どもたちに聞いて、それを板書していく。

筆→だるま筆
お手本
新聞紙
すずり
ぞうきん
墨汁

季語プラスこれらの言葉をうまく使うと俳句が優しくできる。
使ったものだけでなく、その日の天候を入れたり、表情に注目させたり、聞こえてきた音を思い出させてもいい。

ぜひ実践してみてください。

実践の様子や結果をoyamamasami@gmail.com
小山まで、ぜひお知らせください。


朝ごはんと俳句365日

2019-01-09 | ジュニア俳句


この本が面白い。坪内稔典率いる船団の会のメンバーが毎日の朝ごはんについてのエッセイを書き、俳句を一句そえている。その日が何の日かも記されている。今日、1月9日だととんちの日という具合だ。
こんな本、面白いのかな?と最初はちょっとバカにしていた。
ところがだ。これがめっちゃおもしろい。
同じ人が二回くらい書いているのかもしれないが、朝飯に人生があるということがわかった。
365人の人生を垣間見れる。一人で作ったんじゃ面白くない。大勢の人間で寄ってたかって作るところに面白さが生まれてくる。
帯に稔典さんは、
この本には朝の楽しさが詰まっている。毎日、俳句も添えている。その俳句、朝ごはんのテーブルに活けた草花みたいなものだ。と書いてある。