goo blog サービス終了のお知らせ 

十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

お正月の俳句の作り方 最新版

2019-01-07 | ジュニア俳句
久しぶりにこのプログを覗いてみたら、アクセス数がやけに多い。一週間で3000近くもある。
何でこんなに多いのかと思ったら、「正月の俳句」である。
学校でおそらく俳句の宿題が出たのであろう。
ヒットするのがこのプログに2010年に書いたお正月俳句の作り方だ。
今だったら、この作り方を推奨しない。9年間の俳句の授業の積み重ねで、指導法もいくらか上達している。このままだと申し訳ないので、今だったらどうするか、さわりを書いておく。

1番の違いはどこか。
2010年には、まず上五にお正月とおくと書いているが、今なら下五にお正月と置かせる。
これだけで俳句になる。
思い出すには上五の方がいいのだが、上五にお正月と置くと、最後が動詞になりやすい。つまり散文になる。もっと言えば楽しいなで終わる。
下五にするだけで、こうした点を回避できる。
では、上五をどうするか。

基本は我が家ではである。自分の体験を書くことだ。
しかし、我が家といちいち書く必要はない。
最初のうちは書いて考えるとわかりやすい。

我が家ではみんな集まるお正月

誰が来るか考えてみる。

じいちゃんもおじちゃんも来るお正月

我が家のお正月を一渡り作ったら、ばあちゃんちや田舎のお正月を考えても良い。

田舎では何にもないけどお正月

である。

風の音川のせせらぎお正月

かもしれない。

こんな風に広げていくといろいろできていく。

同じようにして、初詣やせち料理、年賀状など正月にまつわるいろいろな季語を用いてお正月俳句を作ってみたらどうだろう。



明けましておめでとうございます。

2019-01-02 | ジュニア俳句

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

日本学校俳句研究会では、要望に応じて小中学校に俳句講師を派遣しております。

また、俳句教育に関するあらゆる質問にお答えしています。

どうぞ遠慮なく oyamamasami@gmail.com(代表 小山正見)までご連絡ください。


現代俳句協会ジュニア俳句祭

2018-09-24 | ジュニア俳句
去る9月17日、江東区教育センターにおいて、現代俳句協会主催のジュニア俳句祭が行われました。
今年で15回目を迎えるジュニア俳句の一大イベントです。
今年は全国から2万5千を超える投句がありました。
もっとも優秀な学校に贈られる学校賞は今年は江東区の第三大島小学校に与えられました。


今年度最後の授業

2018-03-21 | ジュニア俳句
今年度の最後の授業は、江東区内A校の一年生であった。
低学年の俳句の授業、何を目標とするか、ずっと迷ってきた。
ひらがなが書けない子どももいるし、五七五のリズムがどうしても頭に入らない子どももいる。
楽しいな、きれいだな、などの言葉のオンパレードになることもある。
楽しいな、きれいだななどの言葉は五音で自分の気持ちにぴったりなのだから使うなという方が難しい。
江東区方式の俳句指導法によれば、こうした言葉はほとんどは気はないのだが、それでも子どもたちは無理やりでも入れたいのだ。
そんな時は、入れさせればいい。最近はそう割り切っている。何回もたくさん俳句を作るようになると自然にそこから抜け出ることができるからである。
特に低学年の頃俳句指導でもっとも大切なことは楽しんでたくさん作ることだ。
ここに焦点を据えて、指導した。一時間で中には30句も作る子が出てくるし、すくなくても4句や5句ぐらいはつくる。平均すると10〜15句ぐらいだろう。
この日は、進級の俳句、春の空、春の風など俳句。
最後にしゃぼん玉の俳句を作った。

先生の秘密兵器はしゃぼん玉

どいうわけで教室で吹いてその様子。見ながらつくる。実物を見るのは
子どもたちの空想力も刺激するようである。

たいようのかぜにのりたいしゃぼん玉
とんだんだはれつするけどしゃぼん玉
さわりたいそらにいっちゃうしゃぼん玉




第七回きごさい俳句大会

2018-03-12 | ジュニア俳句

 

昨日、第七回きごさい全国俳句大会の表彰式が横浜にある神奈川近代文学館で行われた。

この大会は、俳人の長谷川櫂の主催する季語と歳時記の会と日本学校俳句研究会の共催によるもの。

今年度は、全国から約二万五千句が集まった。

会には、小林凜さんも参加され、NHKテレビの取材もあった。

私が個人的に面白かったのは、長谷川櫂さんが進行に当たった講評座談会である。

これまでは、選者がそれぞれに講評を述べていたが、今年は座談会形式にした。長谷川櫂さん、高田正子さん、学校俳句研究会の山本新さん、それに私小山である。

他の選者が選んだ句をもう一度見直すと、その良さやそれぞれの選者の感性の違いがわかっておもしろい。

甲乙付けがたいと、何故自分はこの句をとらなかったのだろうと思ったりする。

ばっと見たときの印象とじっくり見たときの印象はまた違うのだ。

私は、その時の選者の気分でも変わるという話をしたのだが、それは、時々によって俳句を見る視点が変わるということであるが、やはり、これまで生きてきた人生の違いが選句にも現れるということが一番大きいと思った。

それにしても選句は難しい。

 

 

 


第四回キラリ俳句祭

2018-02-25 | ジュニア俳句
2月24日、江東区小中学校キラリ俳句祭が、江東区文化センターで行われた。すでに四回目になる。
区長賞から特選、佳作まで百人を超える子どもたちが表彰をうけた。
そのあと、俳句クイズや選者の堀本裕樹さん、田中亜美さん、阪西敦子さんによるトークショーが行われた。最後は俳句ソングコンサートと楽しい時間を過ごした。





金子兜太さん逝く

2018-02-22 | ジュニア俳句
金子兜太さんが亡くなった。
金子兜太さんに、当時勤めていた江東区立八名川小学校においでいただいたことごある。日向寺太郎監督が金子兜太さんの映画を作られた時だ。八名川小学校の六年生で俳句の授業をしていただき、そのようすを撮影した。
その時、金子兜太さんは89歳であと1カ月で90歳になる時だった。
私が、金子兜太さんはもう90になられると紹介したら、まだ89だと大きな声で口を挟んだことが妙に印象に残っている。お帰りになる際に握手した手の大きくて暖かかったこと!
安らかにお眠りください。




バレンタインデーの俳句

2018-02-13 | ジュニア俳句

明日、二月十四日は、バレンタインデーである。

日本でのブームの始まりは、1958年とされているが、1970年代後半に定着したとされている。

日本でバレンタインと言えば、チョコレートで、日本のチョコレートの販売額の何分の一かはバレンタイン関連だと言われる。

この辺りのことは、インターネットを見ればいくらでも書いてある。この種の事を大雑把に調べるのは実に簡単になった。

最近で言えば、節分の恵方巻きのブームもコンビニ辺りが火の元だとも言われている。

土用のうなぎとか、茎茶ブームとか、商売に絡めたこうしたことはたくさんある。調べたら面白いだろう。

さて、授業では、バレンタインデーをとりあげることもある。結構楽しむことが出来る。

授業で、質の高い俳句(何をもって質が高いと言うか難しいが・・・・)か出来れば、それはそれでよいが、それよりも楽しく俳句に取組み楽しく詠むことが一番だ。

バレンタインデーの俳句の基本形は、バレンタイン+チョコレートの取り合わせである。

例えば次のような形である。

バレンタインデー一個ももらえぬチョコレート

バレンタインデー心を込めたチョコレート

これが出来れば後は自由だ。

今日は、三年生の教室で、このバレンタインデーの俳句も取り上げた。

結構おませな俳句もできる。

バレンタインデーいとしい君からチョコレート

バレンタインデーぼくはイケメンチョコいっぱい

 

大笑いで授業は終わり。