これまで日本学校俳句研究会はさまざまな活動をおこなってきました。年に数回の勉強句会、俳人をお招きしての俳句交流会、研修合宿などなど。新型コロナ感染症の拡大のために多くの制約がうまれ、これまでと同じというわけにはいきませんが、メンバーで知恵を出し合い活動しています。
以前からも活用していたFacebookでのより活発な情報交換、夏雲システムを使った会員同士の句会、そしてZOOMを使った俳人堀本裕樹さん(蒼海主宰、本研究会の顧問でもあります)との句会。
そして、先日2回にわたって行なわれたのが、俳人の大谷弘至さん(古志主宰)によるZOOMでの「小林一茶講座」。大谷さんは、小林一茶研究の第一人者でもあります。
一茶といえば、「子ども向けの易しい俳句」というイメージを持つ方も多いと思いますが、それは真骨頂ではなく古い一茶像。一茶の生涯をみながら作品を鑑賞すれば、新しい一茶に触れることができる、ということで、クイズを交えながら楽しくご講義いただきました。
今後も、新しいツールを最大限に活用し、今できることを模索していきたいと思います。
入会ご希望の方はお知らせください。
第9回きごさい全国小中学生俳句大会の選句会の様子をご報告します。
NPO法人「季語と歳時記の会」と日本学校俳句研究会が共催する全国規模の俳句大会は9回目を迎えました。今回の応募はおよそ18000句。
その中から、研究会のメンバーが三日間(2020年12月~1月)で延べ50名集まり予選の選句会を行ない、200句に絞り込みました。初日の参加者の感想をお伝えします。
↓↓↓↓↓
『今日は3000句くらい読みました。いろいろな俳句がありました。投句用紙を一枚一枚めくっていくと、良い句は向こうからすぅっと立ってくるのが不思議です。小中学生の素敵な句にたくさん出会いました。わたしの選ぶ句、皆さんの選ぶ句がそれぞれ違うところも面白い。選句会はここから絞り込んでいくほどに面白くなっていきます。』
さて、この中から各選者による賞、日本学校俳句研究会選の20句、今年度から新たに始まった「わたしの選ぶ一句」が決定しました。「わたしの一句」には、全国から40名弱の先生方が参加されています。
表彰式は3月15日(日)、江東区・深川江戸資料館で行ないます。
2019年12月7日(土)に開催した第23回学校俳句交流会のご報告です。
日本学校俳句研究会主催で江東区立八名川小学校を会場に、年に2回開催している交流会。参加者の報告をお届けします。今回参加できなかった方も次回は是非!次は2020年6月開催の予定です。詳細はこちらのブログでもお知らせいたします。
【実践報告Ⅰ「俳句づくりの土壌を耕す」 お茶の水女子大学附属中学校 市川千恵美】
中学校での3年間の発達を見通した俳句指導の実践と、教員志望の学生対象へ向けた大学での講義の内容を紹介して頂きました。参加者がすぐに使える豊富なワークシートを資料として配布されたので、多くの学校で追実戦が行われたことでしょう。特に、お気に入りの俳句を選び、ミニブックにするという実践は圧巻でした。普段学習に意欲が見られない生徒が大好きな生き物に焦点を当て、丁寧に書いたという作品は参加者の注目を集めていました。俳句を作ったり句会をしたりする以外にも、俳句の指導の可能性を感じさせてくれました。(報告:上澤)
【実践報告Ⅱ「こどもの気持ちによりそって」 江東区俳句講師 阿部郁恵】
阿部先生は、長年俳句講師としてこどもたちの俳句指導に携わってきた経験から、俳句指導のポイントをエピソードを交えてわかりやすく話してくださいました。こどもたちの感性や表現の可能性を広げるには、俳句を教え込むのではなく、私たちがどれだけ子どもによりそうかが大切。よりそって子どもの気持ちや感じる心を掘り起こすようにしていくとよい、とのことでした。阿部さんの温かい俳句指導の真髄を心に留めておきたいと強く思いました。
日本の俳句界のトップランナー池田澄子さんは、ご自身が影響を受けたいくつもの俳句を紹介してくださいました。多くは三橋敏雄や渡邉白泉の俳句でした。池田澄子さんは、新興俳句の最前線であったそれらの俳句の根底は「愛」であると話されました。三橋や渡邉の俳句の根底が「愛」であったように、俳句では私たちが何を伝えようとするかが大切であり、「何を伝えるか=主題」を大切にすることが俳句の可能性を広げることだと話す池田さんの話は、こどもたちに俳句を教える私たちにとっても、とても大切なことだと思いました。(報告:山本新)
2007年に始めたこの10分間俳句のブログは、今年で12年目になります。
今後、このブログを日本の俳句教育の前進に資するため、日本学校俳句研究会に開き、その活動を伝えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回の学校俳句交流会は俳人池田澄子さんを迎えて、行います。
池田澄子さんの講演「俳句のもつ可能性」にの他、
お茶水女子大付属中学校の市川千恵美先生の「中学校で俳句づくりの土壌を耕す」
江東区俳句講師の阿部郁恵先生の「こどものきもちによりそって」
の二本の実践報告もあります。
どうぞおでかけください。
日時 12月7日午後1時半から4時半
場所 江東区立八名川小学校
(都営地下鉄森下駅下車)
どうぞおでかけください。
親子20組、ほとんどが小学校低学年の子どもである。
俳句作りというよりも、その前段階の俳句の話をという依頼であった。
そこで、日本語の特質を押さえて、ことば集めから始め、少しずつ俳句に導いた。
ゆっくりした流れが親にも子にも好評だったようだ。
