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十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

やさしい俳句の作り方 ごあいさつ俳句

2021-02-26 | ジュニア俳句
今日は、小学校二年生の教室での授業だった。
俳句の授業では、最初の十分が大事だ。
どんな形でもいいから五七五になった。できたと子どもたちに感じさせることができるか否かが、その後の授業展開に大きな影響を与えるからだ。
そこで、私はどの子もできる課題を最初に持ってくることにしている。
とてもあいさつが上手な学級だったので、
思いついて、あいさつの俳句を作ることにした。
俳句をやさしく作るには、季語とテーマを指定してやることだ。これを出発点にすればどんな俳句もできる。
この場合は
ごあいさつ+中七+春の朝
である。
中七を考えるとそれだけで五七五が出来上がるという仕掛けだ。
どんなふうにしたの?
と問うと

元気いっぱい

と誰かが言う。

もう出来上がりだ。

ごあいさつ元気いっぱい春の朝

他の子が 大きな声で という。

ごあいさつ大きな声で春の朝

という具合である。この中七だけで結構バリエーションができ、その子らしさが出てくるから不思議だ。

ごあいさつねぐせいっぱい春の朝
ごあいさつ少しもじもじ春の朝

というのもあった。

この作り方を覚えるといくらも応用が効く。

ほとんどの子ができたことを確かめて、次に進む。
朝食俳句も子どもたちには身近だ。
何食べたの?

ハムエッグ、チョコパン、納豆、お味噌汁、なんでもござれだ。

ハムエッグ少しこげこげ春の朝
納豆で手がネバネバだ春の朝

乗ってくると五句も十句も作る子が出てくる。
頭が柔らかくなったところでこの日のメインの水仙花の俳句に入った。
対象をよく見た素敵な句ができたのは担任の先生が普段から子どもたちを鍛えていたからだろう。
こちらの作品は、差し障りがあるのでここでは紹介を省く。






俳句わくわく51

2021-02-24 | ジュニア俳句
この本は、大垣の西田拓郎先生のご著書です。
西田先生は「楽しい俳句の授業」などの著書がある俳句教育の第一人者ですが、このほんにはあ、それを超える教師としての心が溢れています。世の中、こんな先生ばかりだったらいいなと思わされる何かがあります。
もちろん俳句づくりのヒントも満載。
一度手に取ってご覧ください。

「俳句わくわく51 」岐阜新聞社刊
西田拓郎編著

定価1400円+税

きごさい俳句大会zoom講評会

2021-02-17 | ジュニア俳句
第10回きごさい全国小中学生俳句大会ですが、残念ながら、今年も表彰式は中止といたしました。
しかし、その代わりに長谷川櫂先生をはじめとする選者によるzoom講評会を実施します。
参加したい方は、きごさいホームページよりお申し込みください。


日時
3月13日(土)午後2時から40分程度
場所
zoom 
申し込まれた方には後ほど入り方を連絡をいたします。
費用
無料
定員
100名





【日本学校俳句研究会の最近の活動について ご報告】

2020-10-04 | ジュニア俳句

 これまで日本学校俳句研究会はさまざまな活動をおこなってきました。年に数回の勉強句会、俳人をお招きしての俳句交流会、研修合宿などなど。新型コロナ感染症の拡大のために多くの制約がうまれ、これまでと同じというわけにはいきませんが、メンバーで知恵を出し合い活動しています。

 以前からも活用していたFacebookでのより活発な情報交換、夏雲システムを使った会員同士の句会、そしてZOOMを使った俳人堀本裕樹さん(蒼海主宰、本研究会の顧問でもあります)との句会。

 そして、先日2回にわたって行なわれたのが、俳人の大谷弘至さん(古志主宰)によるZOOMでの「小林一茶講座」。大谷さんは、小林一茶研究の第一人者でもあります。

 一茶といえば、「子ども向けの易しい俳句」というイメージを持つ方も多いと思いますが、それは真骨頂ではなく古い一茶像。一茶の生涯をみながら作品を鑑賞すれば、新しい一茶に触れることができる、ということで、クイズを交えながら楽しくご講義いただきました。

 今後も、新しいツールを最大限に活用し、今できることを模索していきたいと思います。

 入会ご希望の方はお知らせください。

 


第9回きごさい全国小中学生俳句大会の選句会のご報告

2020-01-31 | ジュニア俳句

第9回きごさい全国小中学生俳句大会の選句会の様子をご報告します。

NPO法人「季語と歳時記の会」と日本学校俳句研究会が共催する全国規模の俳句大会は9回目を迎えました。今回の応募はおよそ18000句。

その中から、研究会のメンバーが三日間(2020年12月~1月)で延べ50名集まり予選の選句会を行ない、200句に絞り込みました。初日の参加者の感想をお伝えします。

↓↓↓↓↓

『今日は3000句くらい読みました。いろいろな俳句がありました。投句用紙を一枚一枚めくっていくと、良い句は向こうからすぅっと立ってくるのが不思議です。小中学生の素敵な句にたくさん出会いました。わたしの選ぶ句、皆さんの選ぶ句がそれぞれ違うところも面白い。選句会はここから絞り込んでいくほどに面白くなっていきます。』

 さて、この中から各選者による賞、日本学校俳句研究会選の20句、今年度から新たに始まった「わたしの選ぶ一句」が決定しました。「わたしの一句」には、全国から40名弱の先生方が参加されています。

表彰式は3月15日(日)、江東区・深川江戸資料館で行ないます。


【第23回学校俳句交流会のご報告】

2020-01-13 | ジュニア俳句

2019年12月7日(土)に開催した第23回学校俳句交流会のご報告です。

日本学校俳句研究会主催で江東区立八名川小学校を会場に、年に2回開催している交流会。参加者の報告をお届けします。今回参加できなかった方も次回は是非!次は2020年6月開催の予定です。詳細はこちらのブログでもお知らせいたします。

 【実践報告Ⅰ「俳句づくりの土壌を耕す」 お茶の水女子大学附属中学校 市川千恵美】

中学校での3年間の発達を見通した俳句指導の実践と、教員志望の学生対象へ向けた大学での講義の内容を紹介して頂きました。参加者がすぐに使える豊富なワークシートを資料として配布されたので、多くの学校で追実戦が行われたことでしょう。特に、お気に入りの俳句を選び、ミニブックにするという実践は圧巻でした。普段学習に意欲が見られない生徒が大好きな生き物に焦点を当て、丁寧に書いたという作品は参加者の注目を集めていました。俳句を作ったり句会をしたりする以外にも、俳句の指導の可能性を感じさせてくれました。(報告:上澤)


【実践報告Ⅱ「こどもの気持ちによりそって」 江東区俳句講師 阿部郁恵】

阿部先生は、長年俳句講師としてこどもたちの俳句指導に携わってきた経験から、俳句指導のポイントをエピソードを交えてわかりやすく話してくださいました。こどもたちの感性や表現の可能性を広げるには、俳句を教え込むのではなく、私たちがどれだけ子どもによりそうかが大切。よりそって子どもの気持ちや感じる心を掘り起こすようにしていくとよい、とのことでした。阿部さんの温かい俳句指導の真髄を心に留めておきたいと強く思いました。



【講演「俳句のもつ可能性」 俳人:池田澄子さん】

日本の俳句界のトップランナー池田澄子さんは、ご自身が影響を受けたいくつもの俳句を紹介してくださいました。多くは三橋敏雄や渡邉白泉の俳句でした。池田澄子さんは、新興俳句の最前線であったそれらの俳句の根底は「愛」であると話されました。三橋や渡邉の俳句の根底が「愛」であったように、俳句では私たちが何を伝えようとするかが大切であり、「何を伝えるか=主題」を大切にすることが俳句の可能性を広げることだと話す池田さんの話は、こどもたちに俳句を教える私たちにとっても、とても大切なことだと思いました。(報告:山本新)


第23回学校俳句交流会

2019-11-30 | ジュニア俳句

今回の学校俳句交流会は俳人池田澄子さんを迎えて、行います。

池田澄子さんの講演「俳句のもつ可能性」にの他、

お茶水女子大付属中学校の市川千恵美先生の「中学校で俳句づくりの土壌を耕す」

江東区俳句講師の阿部郁恵先生の「こどものきもちによりそって」

の二本の実践報告もあります。

どうぞおでかけください。

 

日時 12月7日午後1時半から4時半

場所 江東区立八名川小学校

  (都営地下鉄森下駅下車)

どうぞおでかけください。

 

 


芭蕉記念館親子俳句教室

2019-08-23 | ジュニア俳句
考えてみれば、地元の芭蕉記念館で俳句教室をするのは初めてであった。
親子20組、ほとんどが小学校低学年の子どもである。
俳句作りというよりも、その前段階の俳句の話をという依頼であった。
そこで、日本語の特質を押さえて、ことば集めから始め、少しずつ俳句に導いた。
ゆっくりした流れが親にも子にも好評だったようだ。