医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

シャクター博士の癌ビタミンC改善療法について その一 栄養医学ブログ

2011-02-14 15:13:10 | 健康・病気

 シャクター補完医療センターのシャクター博士の研究によると、ガン患者はいろいろな栄養素が枯渇し、ガンや伝統的治療に伴った、多くの問題点の結果として、栄養素の枯渇による体不調を訴えます。その理由は次のようです。1.食欲不振と摂食障害、2.カロリーは有るが、栄養素の枯渇した食品の選択ミス、3.吐き気と嘔吐、4.栄養素の欠乏をもたらす医薬品(化学療法剤やステロイド剤、その他の医薬品)、5.ガンと治療、その他の要因に伴う栄養素の吸収障害の問題。これらの患者に対して、たびたびビタミン・ミネラル類のIV点滴かIVpushもしくは筋肉注射を行います。数時間以上投与した栄養素のIV点滴液には、次の栄養素が含まれます。VC約10g、グルクロン酸Ca 10ml、KCl 20meq、硫酸Mg 2mlもしくはMgCl 5ml,VB6(100mg/ml)、パントテン酸3ml(250mg/ml)、VB12(100mcg/ml)、亜鉛12.5mg、セレン200mcg、クロム150mcg、マンガン2mg、モリブデン100mcg、銅1mg。時に、アミノ酸混合液(Aminosol 50mg)を加えます。いくつかの栄養素を加えるか、減らすか、投与量を変えるかにより、このプロトコールの調整は個々のヒトの基準に基づいて作られます。ほとんどの患者はこの点滴に耐えて、点滴後、より気分が良くなります。上記IVCを受けたガン患者は、しばしば放射線療法もしくは化学療法の副作用が減り、伝統的療法の単独実施と同じくらい有効なようです。KClは長時間の点滴の時だけ用い、不整脈、突然死予防のため、IVpushの時は用いないと、博士は報告しています。

References: Michael B Schacter, www.shachtercenter.com

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ドリスコ博士の癌ビタミンC改善療法について 栄養医学ブログ

2011-02-13 14:33:37 | 健康・病気

 カンザス大学のドリスコ博士の研究によれば、進行性卵巣ガン生存率の全体的な悪さゆえ、患者達は代替的治療法を用いる事に対して、論争があるにかかわらず、しばしばそれに変更しています。現在のところ、ガン患者の大部分は伝統的治療と併用して、補助的かつ代替医療形態のいくらかを取り入れています。これらの治療法の中で、化学療法と併用して抗酸化栄養物質の投与がたびたび選ばれている。 

 進行性上皮卵巣ガンの有効だった2例では、化学療法とともにビタミンC点滴療法を実施し、補完療法として、抗酸化栄養物質の大量投与が実施されました。それらはVC,VE,Q10,βーカロテン、それにマルチビタミン・ミネラルよりなります。2名の患者は診断後、それぞれ3年半、3年後正常でした。再発の兆候は見られないと、報告されています。

 抗酸化栄養物質は最善の化学療法に補助的に加えられる時、化学療法の効果を高めたり、その安全性を高めうる物質になるようです。

 なお、韓国のKwandong大学のKeun Jeong Song博士らの研究でも、ビタミンC点滴が末期ガン患者の感情、認識機能の高い改善性と吐き気、嘔吐、痛み、それに食欲不振の改善性が低いが、有為なスコアが認められたと、報告されました。

References: Jeanne A Drisko.MD, Journal of the American College of Nutrition,Vol.22.No22.118-123(2003)、  Keun Jeong Song、J Korean Med Sci.2007 Feb;22(1):7-11

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リオルダン博士のがんビタミンC改善療法について 栄養医学ブログ

2011-02-12 14:58:06 | 健康・病気

リオルダン博士らの臨床研究によると、 原発性小細胞性肺癌と転移性腎臓細胞癌の女性患者の有効例では、高濃度ビタミンC点滴療法に加え、補完療法として、胸腺蛋白抽出物、N-アセチルシステイン、ナイアシンアミド、ビタミンCの経口投与、甲状腺抽出物の摂取を受けていました。

 原発性膀胱癌に加え、浸潤性転移細胞性膀胱癌の男性患者の有効例では、高濃度還元型ビタミンC点滴療法に加え、補完療法として、植物性抽出物、コンドロイチン硫酸、クロムピコリン酸、アマ二油、グルコサミン硫酸、αーリポ酸、アシドフィルス乳酸菌、ラムノサス乳酸菌、セレ二ウム、それに、点滴しない日は、経口によるビタミンCの摂取を受けました。

 広汎性Bー細胞リンパ腫の女性患者の有効例では、高濃度ビタミンC療法に加え、β―カロテン、バイオフラボノイド、Q10、デヒドロエビアンドロステロン、マルチビタミン、ビスマス錠、Nーアセチルシステイン、植物性サプリメント、経口でのビタミンCの摂取を受けました。これらの症例では、大量のビタミンC点滴により、意外な程生存時間が長く、QOLの改善が見られたと、報告されました。

Reference:Hugh D.Riordan, CMAJ.March.2006

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ガンに対するビタミンC点滴療法の症例について 栄養医学ブログ

2011-02-11 17:00:09 | 健康・病気

 匿名の症例について。 1982年2月、子宮じゅう毛ガンと診断され、すでに肺に転移し、余命6ケ月と言われ、抗ガン剤の治療を受けるが、副作用が強くて耐えられなくなり、中止しました。4月からビタミンC点滴(30g/日から50g/日)と温熱療法(ハイパーサーミア)それに抗ガン剤を併用し、低カロリー、薄味の食事、ガンに良いβーカロテン(抗酸化栄養素)を豊富に含む人参ジュースを毎日飲み、玄米と野菜、豆、海草の食事に変え、肉、白パン、砂糖、化学調味料、ドイツで禁止されているトランス脂肪酸を含む油脂類の摂取を控え、ビタミンEは天然型を摂取しました。1983年になり体調も良くなり、、VC点滴と温熱療法、食事療法を中止すると、肺に転移していたガンが動き始めました。そこで、それらの治療を再開すると、体調が良くなり、10月が過ぎ、1984年5月退院、経口によるビタミンA,C,Eの摂取、食事療法,遠赤外線サウナ等を続け、2009年現在体調がよく、QOLの改善、延命効果を感じています。

 コントレラス博士の症例について。 彼は、子宮、大腸、膀胱、肺ガン、モーテル博士が66歳で死亡したリンパ腫、乳ガン、それに胚芽腫等のガンに対し、ビタミンCの大量点滴(25g/日)、その他のビタミン・ミネラルの経口摂取、ビタミンB17(レエトリール)の注射を行い、酒、タバコをやめ、動物性食品を減らし、野菜ジュース、を飲み、酵素剤・サメ軟骨の坐剤を用い、効果を得ています。ガンの種類や症状によって、使用量・種類が違います。

なお、ビタミンCの点滴療法により生還するか、しないかの分かれ道は、個人差が大きく、一般的な指標として、ガンが初期か、中期か、末期か、もしくはガンの進行速度が遅いか、早いか、悪性度はどのくらいか、年齢が若いか、高齢か、などにより決まります。しかし、quality of lifeの改善、延命効果などは、リオルダン博士の臨床例では、どのステージでも認められました。そして、出来るだけ早くガンを発見し、すぐにビタミンCの点滴療法を実施することが、生還につながると、考えております。余命三カ月でビタミンC点滴療法を、藁をもつかむ思いで実施される方がいらっしゃいますが、なぜ、もっと早く実施されていたらと思う方が、多々いらっしゃいます。残念なことです。癌との戦いは、時間との戦いでもあります。早期発見、早期ビタミンC点滴が極めて重要と、考えられます。

References

ガンと栄養、藤井毅彦、日本ビタミンC研究会、1980

ガンを予防し、治す(寛解)ビタミンC療法、日本ビタミンC研究会、1982

VitaminC may prevent stomach cancer, Food Navigator Com. 05-AuG-2003.

VitaminC can curb cancer growth, say New researchers, Earth Times, 26 Jul 2010

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ガンのビタミンC改善療法の症例 その三 栄養医学ブログ

2011-02-09 13:07:34 | インポート

The American  College for Advancement of Medicineのブログを参考に、症例をピックアップしました。

ある患者は、栄養サプリメントと経口によるビタミンC摂取とともに、ビタミンC(VC)の点滴を15gから始め、50gまで増やし、毎週2回から3回までする予定ですが、経済的理由から20gから始め、2週間ごとに5g増やしました。点滴と点滴の間に6gのVCを経口摂取し、野菜ジュ―ス(人参、ビート、パセリ、ケ―ル、キャべツ、緑葉色野菜よりなる)、CoQ10を200mg,ビタミンB類、VEを400-800国際単位、ブドウ種抽出物、αーリポ酸、クロレラ、セレン、sylmarian for liver,アシドフィルス乳酸菌、骨粉末由来Ca,も摂取しています。腫瘍マーカーが上昇して、3週間で2倍になり、今の卵巣ガン以外の別のガンが腹壁のいたる所にでき始めました。そこでVCの点滴を100gまで増やし、毎日点滴し、続いて3日おきに125g点滴しました。2005年7月に開始し、2006年10月にはCTスキャン検査で影が消え、骨盤壁部位ガン、結腸ガンも消えました。腹壁の小さいガンは消えかかっていましたが体調が大変悪く、卵巣ガンが攻撃的なので、VC点を200g/日まで増やすことにしました。しかし125g/日にし、モルヒネも摂取し7ケ月、病院とホスピスの世話になりました。現在、モルヒネもいらず、買い物やドライブそれに子供の世話もできるようになりました。さらに、マイルド温熱療法を併用すれば、効果が増強すると思いますが、米国では行われていません。

また、ある男性のガンは大変攻撃的で、化学療法のため、大変衰弱していました。約6ケ月前に、毎週3回、50gのVC点滴を始め、650から320まで腫瘍マーカーは下がました。食事療法も行い、喫煙・飲酒の禁止も自然医からアドバイスを受けました。VC点滴は100g/リッターまでふやすつもりです。現在点滴速度も効果を高めるため、上げています。50g/500mlを4時間かけましたが、毎週3回、1.5時間に、現在、早めました。100gまではしていませんが、現在、体調が大変良いようです。ビタミン・ミネラル・抗酸化サプリメントも併用しています。

   Reference

 The Blog of The American College for Advancement of Medicine

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