医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

リオルダン博士のがんビタミンC改善療法について 栄養医学ブログ

2011-02-12 14:58:06 | 健康・病気

リオルダン博士らの臨床研究によると、 原発性小細胞性肺癌と転移性腎臓細胞癌の女性患者の有効例では、高濃度ビタミンC点滴療法に加え、補完療法として、胸腺蛋白抽出物、N-アセチルシステイン、ナイアシンアミド、ビタミンCの経口投与、甲状腺抽出物の摂取を受けていました。

 原発性膀胱癌に加え、浸潤性転移細胞性膀胱癌の男性患者の有効例では、高濃度還元型ビタミンC点滴療法に加え、補完療法として、植物性抽出物、コンドロイチン硫酸、クロムピコリン酸、アマ二油、グルコサミン硫酸、αーリポ酸、アシドフィルス乳酸菌、ラムノサス乳酸菌、セレ二ウム、それに、点滴しない日は、経口によるビタミンCの摂取を受けました。

 広汎性Bー細胞リンパ腫の女性患者の有効例では、高濃度ビタミンC療法に加え、β―カロテン、バイオフラボノイド、Q10、デヒドロエビアンドロステロン、マルチビタミン、ビスマス錠、Nーアセチルシステイン、植物性サプリメント、経口でのビタミンCの摂取を受けました。これらの症例では、大量のビタミンC点滴により、意外な程生存時間が長く、QOLの改善が見られたと、報告されました。

Reference:Hugh D.Riordan, CMAJ.March.2006

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