医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

ガンとビタミンAについて 栄養医学ブログ

2011-02-02 22:51:39 | 健康・病気

米国での研究によると、培養したヒト乳癌細胞にビタミンA(VA)とビタミンD(VD)両方を投与すると、どちらか一方の単独投与に比べ3倍以上効力が強いことが、発見されました。ビタミンAとビタミンDは,互いに協力して働きます。それらは拮抗しませんが、一つの大量投与はその他のビタミンを伴わなかった時、害になります。その例は北欧でのβカロテンの抗ガン研究で明らかで、被験者はタラ肝油を日常的に摂取していました。ビタミンAはビタミンDとsignaling partnerとして必要なので、VDはVAのターンオ―バー率を高めます。もしもVAが過剰に供給される時、その結果は一般には有害です。VAは肝臓に貯えられます。しかしながら、肝臓の貯臓能力を超えた時、過剰のVAは細胞の破壊の原因になり、肝臓にダメージを与え、肝臓でない全身の循環系へ、貯えられたVAを放出します。

VAの利用を増大さすことにより、VDはVAの毒性を防ぐのに役立ちます。VAの供給が不足すると、結果は有害になります。すべてのVAはVDの特異的機能に作用するのに必要なのです。体が必要とするその他の多くの機能にとって、その機能をサポ―トするために、残されたVAを十分量持っていません。このことが、過剰のVDの毒性作用の部分的な説明となる可能性があります。脂溶性ビタミンの上限許容範囲内を守り、他の抗がんビタミン・ミネラルも併用すれば、毒性は出ず、抗ガン作用を発揮できると、考えています。

なお、当方の栄養医学ブログ記事は、ブログアドレスnutr-blog.blogspot.comとblog.goo.ne.jp/h35p39の両ブログで発信しています。

 

 

 

 

 

 


ガンのビタミンC改善療法の症例について 栄養医学ブログ

2011-02-02 13:56:04 | 健康・病気

 ビタミンCはガン治療に一矢を報いることができるでしょうか。匿名のボングは、ビタミンCが彼の前立腺ガンを治す方向にもっていったと、述べています。前立腺ガンになって12年になります。外科手術、放射線療法をするほど攻撃的でないので、医師は経過観察に同意しました。一方、彼は食事療法と運動でもってガンが進行しないよぅにしていた。PSAは13から18.5に上がり、心配になってきました。そこで、還元型ビタミンCの点滴を含む、治療を毎週行い、75gまで投与を受けました。一回に100ポンドかかります。PSAは13まで下がり、医師は、一年間観察の必要がないと、述べました。

匿名のアーシラは1991年3月、X線で肺に影が認められ、生検でも陽性で肺ガンだった。Q10を200mg/日、還元型ビタミンC6g/日、そしてβカロテンを上限許容量内を経口投与し、VCを12gに増やし、ナイアシン1.5g,VBコンプレックス50mg,βカロテン75.000IU、vE800IU,セレ二ウム600mcg,クエン酸亜鉛50mg,葉酸10mgを毎日摂取するようHoffer博士がアドバイスし、1992年6月、体調・気 分が良くなり、1996年体調がいいままです。

これらは英国、カナダの症例をまとめたものですが、栄養医学専門の医師に相談ください。体質、アレルギー、腎疾患、心臓病等により栄養サプリメントが体に合わない場合があります。ミネラル、脂溶性ビタミンは上限許容量内で摂取が原則です。食品ですが化学物質です。また、ガンに関しては、最新の高度な知識が必要です。東京の健康増進クリ二ック、鎌倉のスピックメディカルクリ二ック、新宿溝口クリ二ック、大阪生野の田中クリ二ック、沖縄のハ―トフルクリ二ックの先生が詳しいようです。

References

ガンを予防し、治す(寛解)ビタミンC療法:藤井毅彦、日本ビタミンC研究会、1982年

ガンと栄養:藤井毅彦、日本ビタミンC研究会、1981年

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