医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

ドリスコ博士の癌ビタミンC改善療法について 栄養医学ブログ

2011-02-13 14:33:37 | 健康・病気

 カンザス大学のドリスコ博士の研究によれば、進行性卵巣ガン生存率の全体的な悪さゆえ、患者達は代替的治療法を用いる事に対して、論争があるにかかわらず、しばしばそれに変更しています。現在のところ、ガン患者の大部分は伝統的治療と併用して、補助的かつ代替医療形態のいくらかを取り入れています。これらの治療法の中で、化学療法と併用して抗酸化栄養物質の投与がたびたび選ばれている。 

 進行性上皮卵巣ガンの有効だった2例では、化学療法とともにビタミンC点滴療法を実施し、補完療法として、抗酸化栄養物質の大量投与が実施されました。それらはVC,VE,Q10,βーカロテン、それにマルチビタミン・ミネラルよりなります。2名の患者は診断後、それぞれ3年半、3年後正常でした。再発の兆候は見られないと、報告されています。

 抗酸化栄養物質は最善の化学療法に補助的に加えられる時、化学療法の効果を高めたり、その安全性を高めうる物質になるようです。

 なお、韓国のKwandong大学のKeun Jeong Song博士らの研究でも、ビタミンC点滴が末期ガン患者の感情、認識機能の高い改善性と吐き気、嘔吐、痛み、それに食欲不振の改善性が低いが、有為なスコアが認められたと、報告されました。

References: Jeanne A Drisko.MD, Journal of the American College of Nutrition,Vol.22.No22.118-123(2003)、  Keun Jeong Song、J Korean Med Sci.2007 Feb;22(1):7-11

なお、当方の、別の栄養医学ブログ記事は、nutr-blog.blogspot.comでも発信しています。