INOJINの裏の物置には、大量の漆器が保管されていました。昔は婚礼や葬儀も自宅で執り行ったから、高級な漆器もかなり揃っていました。でも、漆器は乾燥に弱いしネズミがかじったりして、使えるものは半分ほどでした。そんな中で、蕎麦カフェで使っているお盆はデザインも良く、10組あったので重宝していましたが、先日、ついに側面が外れてしまいました。ちゃんとした修復技術は習ったことがないものの、今は優秀な接着剤があるから、ダメもとで直してみようと思いました。
こちらはネズミがかじった台子。型染めに使っていたひき粉があったので、漆と木工ボンドを半々に加えて練り、かじられた箇所を埋めました。
この後、乾いたらカッターナイフで削りヤスリを掛けて整えます。漆を塗れば、目立たなくなる予定。お盆の開いてしまった空間にも、このひき粉ミックスを詰めました。
かなり大胆な修復ですが、万力で締め上げます。この巨大万力は帯の仕上げに使っていたものです。こんなところで役に立ってうれしい。
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