弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

中日新聞 反対意見「死刑宣告 重すぎる」

2024年04月05日 08時45分43秒 | 裁判
岡口さんは、私と意見が異なり、裁判員制度には終始反対してきた。
反対論者の多くの理由は、
①事実認定は慎重・厳格になる可能性はある。
②しかし、量刑は不当に重くなる可能性がある。
③特に、死刑の適否の判断は、負担が重すぎる。
というものだと理解しているが、皮肉にもその見込みが全て現れたような判決となった。

昨日の中日・東京の社説から。
「岡口判事を罷免 制裁が苛烈に過ぎる」
https://www.chunichi.co.jp/article/878735?rct=editorial
今や司法についてまともな社説を出せるのは、私の誇りとする地元紙しかなくなってしまった。
朝日は昨日、日経は今日、判決を疑問とする社説を出したが、中日に比べると歯切れが悪い。
産経は今日、賛成社説を出した。
それにしても、この期に及んでも社説を出さない読売と毎日は一体どういう見解なのか。
それ自体、見識を問われよう。明日以降の紙面に注目しよう。