きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中國が抱える水問題

2013-12-20 10:46:58 | Weblog
中國が抱える水問題       (2013-12.20.)

中國の水不足問題が深刻の様だ、この問題は、相当依然から言われている問題で、中国政府は国家維持の問題としての、長期見通しを甘く見ている傾向がある。それが現実の問題になるまで、見通しが有っても、対策として取り組んでこなかった。
原因は、中國が急激に成長しすぎ、長期見通しがあっても対策が其れに追いついて行かない事では無いでしょうか。今になって、インドの様にゆっくり成長すればよかったのにとも言われている。
習近平体制が、取り上げた第一の問題も人民が取り上げた「快適な生活環境として自然環境を望んでいる」と言うことであったのである。しかし、今となっては、経済の成長と、大気や、水などの環境汚染の抑制との両立は、殆ど不可能な課題に直面するとこになっている。

世界人口の20%を抱える国が、世界全体の水資源の6%しか保持していない上に、性急で長期的な視点が不十分な開発も加わり、中国の深刻な水問題はさらに悪化している。国連によると中国は、極端な水不足に直面する13か国のうちの1つであると言われている。
世界第2位の経済大国になった副作用で、揚子江の水は赤く濁り、山東省などの穀倉地帯は慢性的な干ばつに悩まされている。子供のころ泳いでいた川の水が汚染の為に今では農業用水にも使えないほどと嘆く声も聞こえてくる。農業統計によると、1999年から2009年までに水資源は700億立方メートルも減少したとされている。

水資源は人民解放軍に取っても深刻である、『国防の常識』(角川学芸出版)などの著書がある元航空自衛隊員の軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹氏は「水なくして軍は動かない。飲み水のほか、野営には食器の洗浄などに必要で、使えなければ衛生状態が悪化する。優先的に水が使用できなく成れば軍は党に反発。かと言って党が人民の水を軍に回せば、人民の不満が増大する」と分析。供給量を大幅に増やす打開策が無ければ、軍と人民の暴発は必至だ。
「メコン川を黄河、長江とほぼ並行するように流そうと狙っている。中国はメコン川の源流を押さえるため、チベットの支配強化に注力している。だが、強引に流れを変えれば流域のラオスやタイ、ベトナムなどの反発が強まるだけに短期での解決策にはならない」

専門家の予測では中国の水需要はやがて、8180億立方メートルに達するが、供給可能量は6160億立方メートルに過ぎない。国連の基準値では1人当たり1000立方メートルと言われているが、供給可能量はその10分の1程度である。(いまや、中國は軍事力を背景に威嚇が出来る国では有りません)
世界銀行によると、中国では現在、安全に飲める水を入手できない人は約3億人で、其の為に毎年約6万6000人が命を落とし、水質汚染によるコストは220億ドル(約1兆8千億円)、国内総生産(GDP)の約1.1%にも達していると言われている。
(えびなたろう)


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