きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

4ヶ月の臨時国会の終了

2008-01-15 12:07:09 | Weblog
4ヶ月の臨時国会の終了      (008.01.15.)

昨年から約4ヶ月間続いた臨時国会は今日やっと閉会する事になった。

本来安部政権は参議院選で大敗を喫した時に衆議院解散をするのが常道だと思うのだが、安倍さんにして見れば、折角総理に成って、遣るべき事も遣れずに終わる事に強い抵抗を感じていたことから総理続投を宣言した。

また、自民党員の方も折角3分の2と言う衆議院での勢力を持続したいとの思いもあって安部続投を容認したのであるが、衆・参ねじれ現象の中での国会運営に慣れていない自民党は、党自体の反省を唱えていながら、中身は従来遣ってきた独善的手法で「野党は政権政党の責任が無い」とか、「何でも反対する」とか言って、自党の提案をただ押し付ける事に終始し、修正に応じる事もしなかった。

其の一方で、「民主党との話し合いを求める」と言うのだが、内容が押し付けだけの物では、野党も此れに応じる訳には行かないと言うことから、遂に9月12日に、当日国会質問に安部総理が答弁をする日であったが、急きょ総理辞任の記者会見が行なわれたのである。

「ドタキャン辞任」とも言うべき辞任発表に国会は「開店、即、休業」状態となりその後は自民党内の麻生・福田の総裁選挙争いで、約2週間の停滞が続いてやっと福田内閣の誕生を向かえたわけである。その間、国家国民は空白状態に放置されたわけである。

本来、自民党が責任政党だと豪語するのなら、2週間も国家国民を放置するのではなく
暫定政権を急きょ作り、衆議院の解散総選挙を遣るのが常道ではないかと思うのだが。
其れを遣らないのは、自民党の驕りと、やはり3分の2の衆議院での勢力温存の気持が強く働いたからではないかと思われる。

かくしてともあれ、福田内閣が誕生したが、福田さんの狙いは、国家国民ではなく、自民党の危機を救う事に力を注いでいるようで、今までの党内運営を3役制から4役制に改め、幹事長役務の内、選挙対策面だけを抜き出して、「選挙対策委員長」と言うのを作り、委員長に古賀誠氏が就任した。そして他の3役も夫々派閥の長を充てた人事は小泉内閣以前の旧自民党の体制逆戻りになってしまったのである。

此れは、明らかに反小泉体制を意識した物で、当然この先、国の改革は望めないものと思われた。

その結果、期待していた、特殊法人の改革が官僚の強い抵抗で、何も出来なかった事、道路特定財源も一般財源に流用する問題も、国民の期待を裏切る結果となった事、小泉時代に「作らない」と言ってきた道路は全部作る様になった事等々である。

自民党の衆議院3分の2の勢力は小泉時代の物で、国民は小泉の改革実行に投票した結果得た3分の2勢力が、いまやその反対行動内閣で、使われている、此れは国民を騙す行為ではないでしょうか、小泉内閣以後、一度も衆議院解散総選挙を行なっていないのだから。

今、この様なわが国の危機的状況の中で、インド洋の給油がどれ程必要だと言うのでしょうか、野党の反対を押し通し3分の2の力をバックに新テロ特措法を通したが此れも自民党の面子だけの問題で、国民は財政の危機にますます生活の犠牲を迫られている。
それでも、福田さんは「生活者重視の政治」を遣りますと言っている。
これは、国民が「生活者重視の政治をやれ!」と言ったから福田さんは「生活者重視の政治を遣ります」と言っただけだ。

オウム返しに言っただけだから、どの様に如何するのかは全く言わないし言えない、それは具体策が無いからで、その場その場の抵抗を抑える為にオウム返しに「遣ります」だけは言うが遣れたためしがありません。

18日から再び定例国会が始まるが、来年度予算の審議だから、大波乱が予想される。
与党は「無い袖は振れない」と言うだろう。野党は「無駄を省きの徹底」を言い続けるだろう。
国民は、与党の言う長い振袖ではなく、働きやすい短い袖にして効率の良い働きを望んでいるのです。

                         (えびなたろう)


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