きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

一体誰が誰の為に戦争をしているのか!

2008-08-11 11:22:58 | Weblog
一体誰が誰の為に戦争をしているのか!      (008.08.11.)

南オセチア自治州を巡るロシアとグルジアとの軍事衝突が起こった。
ロシアとグルジアの問題は帝政ロシアの時代にロシアがグルジアを併合した事から始まっている。

しかし1917年のロシア革命後にグルジアは、独立宣言をしたが、帝政ロシアの後を支配した共産党政権はそれを好ましく思わなかった。そしてスターリンはグルジア人でありながら、グルジアの中でも新ロシア派の多い南オセチアに自治権を与えると言う分断作戦を画策したから、非常に複雑な問題をはらんでいる。

その後、日本でも馴染みのあるロシアの元シュワルナゼ外相が新しい最高権力機関として国家評議会の議長に就任し新憲法も作り選挙の結果圧倒的支持を得て大統領に成ったのである。
此れにより、事実上の独立状態が続いたが、その後の経済の低迷と汚職問題等、政府の腐敗が国民の不満を増大させ、野党勢力が大統領府を占領し、シュワルナゼを失脚に追い込み「バラ革命」* を起こしたのである。

*「バラ革命」:
シュワルナゼが行なう選挙に抗議しての運動であるが、非暴力の象徴である「バラ」を持って抗議したことから、「バラ革命」と呼んでいる。

結果は、政変の中心人物である「サーカシビリ氏」が2008年1月5日に大統領選挙を繰り上げ実施し大統領に就任したのである。

今回サーカシビリ大統領は永年のロシア支配から独立を果す目的で、悲願である「北大西洋条約機構」(NATO)加盟にすることに踏み切ることにしたが、ロシアのメドベージェフ大統領は、旧ソ連諸国を自分の縄張りと見なして、軍事介入をするとして紛争がおきているのである。

中国のウイグル自治区やチベット自治区支配と同様な問題で、地域住民の事を考えるのではなく、共産党政権による一党支配の考えが最優先される事から起こっている。

近代国家の世界の時代に、全く時代遅れな戦争を良く恥ずかしくもなく遣っているものである。
北京オリンピックの、女子の射撃ではロシアとグルジアの選手が仲良く表彰台の上で抱き合って、お互いのメダル受賞を喜び合っているでは有りませんか。

一体、両国は、誰が誰の為に戦争をしているのですか?
(えびなたろう)



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