きまぐれ発言

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自民党の1院制議論とは

2008-05-17 11:44:47 | Weblog
自民党の1院制議論とは     (008.05.17.)

自民党の有志議員が「衆参両院を統合し、1院制の新国民議会を創設する議員連盟」を昨日発足させ初会合を開いた。

代表世話人である江藤征士郎元防衛庁長官の最初の挨拶で、「衆参ねじれ国会」が参議院による反対で「良識の府」ではなく、「政局の道具」になっている事を挙げ、自民党が現在有している衆議院の3分の2勢力が次期選挙で、持てなくなった場合の事を考え今ある衆参2院制のあり方を検証する必要性をのべている。

此の挨拶は参議院の存在を否定するものに繋がる発言で、早速民主党の鳩山幹事長は「自民党は自分の考えが通らないからと言って制度を変えるのはご都合主義だ」と言っている。

福田内閣が出来てから、衆議院の3分の2勢力を使って、3回も参議院での反対決議を
引っ繰り返し修正もせずに再議決で、通してきた事は、国民が今どの様に評価しているかを良く理解する必要があるのではないでしょうか。

頭書、福田内閣は、野党と良く話し合って、野党の意見も入れて運営すると言っていたが、内容は良く話し合われず、与党の押し付け一点張りで、修正も示さず、一方的に3分の2勢力を利用して、参議院の意見を無視して来たもので、其れを「ねじれ」と言い、其れを「野党のせい」と言い、そのために1院制を論議しようと言うのは、自民党だけが、日本に於ける天下無敵の政党であるとの発想から来る亡者の思いでしかないと思う。

本来は、参議院選挙に負けた昨年時点で解散総選挙を遣っておれば、その結果から、ハッキリした国家の進む方向が明確になるのだが、其れを遣らずに、野党は参議院の結果から、与党は、小泉時代の改革選挙で得た3分の2勢力を振りかざして、何を言われようとも解散は絶対遣らないと決め込んだ事は、両者が最初から話し合いが噛み合う場を持つ事が出来ない状態であったのである。

福田内閣を支持しませんと言う国民が70%も居る事、政党支持率も民主党を支持する方が多い事を反省せず、いまだに自党の主張が通らない事を棚に挙げ、通る様な制度の方を検証し様と言うのだから、国民の真意を理解していない証拠である。
その結果が山口2区の補選の結果であり、各メディア世論調査の結果として内閣支持率が2割を切って居るのである。
(えびなたろう)


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