きまぐれ発言

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ミャンマーの国際復帰

2011-11-20 06:48:01 | Weblog
ミャンマーの国際復帰         (2011.11.20.)

アメリカのオバマ大統領が18日米国務長官(クリントン長官)を56年振りにミャンマーへ派遣する事に決めた。訪問は12月1日でテインセイン大統領他、アウンサウンスーチー女史とも会談する予定だ。

オバマ大統領はアジアに於けるミヤンマーを重視し、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心にアジアの海上安全保障問題では、主権を握る事を目指して積極的な行動に出る事を明らかにした。

無論中国へのけん制を見込んでの行動と見るが、中国が空母を擁し軍事力をチラつかせて、南シナ海の問題を我が物顔にしている事を批判し、国際紛争ではフィリピンの提案を支持する態度を示している。中国はフイリピンとの2国間で話し合う事を強く望んでいるが、それは2国だけの力関係で押し切れる事を狙っているからである。

アメリカはASEANを支援する立場で、あくまで、仲介に入ることを狙っている。アジアの小国はアメリカの動きを歓迎し、中国はこの動きに反対している。ミャンマーも今までの軍事政権が中国と手を組んでいたが、中国の振る舞いにはミャンマー国民からも批判の声が出ている。

今後この様な状態の中で、ASEAN首脳会議が大変重要な位置付けになる事は間違いありません。日本も野田総理はASEANによる海洋安保問題を取り上げる事に賛同する姿勢を示しているから、中国としても、どの様な態度に出るかが今後注目される所である。

ミャンマーの政治体制の転換、ASEAN諸国連合の発言強化、等々アジア海洋問題は“力”のバランスによって、今後の均衡が計られる結果となるだろう。
(えびなたろう)


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