きまぐれ発言

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ブッシュ大統領最後の演説

2009-01-18 13:57:43 | Weblog
ブッシュ大統領最後の演説      (009.01.18.)

オバマ新大統領の就任を前に、ブッシュ大統領の最後の演説が15日夜、全米にテレビを通じて行なわれた。大統領はこの中で2期8年の成果を述べたが、失敗についても経験したと述べ、やり直すチャンスがあれば、違うやり方をしていたと思われる」と率直にのべた。

大統領は、「私は常に、米国にとって最良の道を考えて行動してきた。自分の良心に従い、正しいと考える事をやってきた」と強調「私が下した厳しい決断の一部に、皆さんは同意できないかもしれないが、私が厳しい決断をいとわなかった事には同意してもらえるだろう」と訴えた。

01年の9月11日誰も予期せぬ同時多発テロ事件で、ブッシュ大統領は強い指導力を発揮して国民を結束させた。しかしその後のイラク戦争の混迷に介入し強い批判を受けたことからボタンの賭け違いが起こったのではないかと思う。

イラクとの戦争に突入した理由として、アメリカは「イラクが大量破壊兵器を持っている」と言う事を根拠にあげ、国連決意も無いままに開戦し、日本も当事小泉内閣のもと確実な証拠の調査もせず米国の開戦に同意を示しているのである。
イラクに対する戦争は、アメリカの圧倒的な武力によってフセイン政権は壊滅したが、
結局大量破壊兵器は発見されなかった。

その後は、イランに対しても核兵器の技術を持てば、危険な存在であると指摘し圧力を掛け続けてきた。
イラクの核開発技術は、もともと「パーレビー国王」時代に石油資源の将来を考えてアメリカ自身が、イラクに教育した事が始まりで、世界でも優秀な技術者が存在する国である。その上イラクは国際原子力機関(IAEA)に加盟しイラク大統領自ら「兵器開発目的ではない」と宣言している。

然るにブッシュ大統領は、一方的にアメリカの立場だけを強調しいまだにテロとの戦いに付いても終結する事が出来ないでいる。

来週にはオバマ次期大統領にバトンタッチされるが、「全国民にとって希望と誇りの瞬間」との意向を表明したが一方テロの脅威が続く中「外国からの脅威に対し孤立主義やそれに伴う保護主義に陥る事があってはならない」と忠告をしている。

日本もブッシュ大統領の意向に沿って、アメリカ一辺倒の道を進んできたが、今回の大統領の反省も良く玩味して、今までやってきた政権与党の中東政策にたいして、新たな国際貢献の観点で外交政策を確立する必要があることは当然である。
(えびなたろう)


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