きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国難は復興との戦争である

2012-03-27 11:21:38 | Weblog
国難は復興との戦争である       (012.03.27.)

日本は経済ショックによる不景気の上に、地震と津波それに東電福島の原子力発電事故によるメルトダウンが引き起こした放射能汚染によって、未曽有の国難に遭遇している。

これに対抗するには、いくら「わめき、さわいでも」決して元へ戻る事は有りません。政治の世界で、与野党が、未だに自党の権益を主張し争っている様は、まさに世界の笑いものになって居るのではないでしょうか。

世界の国々から震災に心配して来られる要人たちは、口を揃えて「日本人は、あらゆる困難に立ち向かい、必ず立ち直る事の出来る国民性を持っている国である。」との言葉を残して激励してくれている。

其れは戦後の復興に国民を挙げて、努力して来た事が、「奇跡」の経済復活を果たした実績を指す言葉として、讃えてくれていると同時に激励してくれているのだ。

思い返せば、それも日本は、皇室を中心とした一つの纏まりがあり、また、優秀な官僚が復興を第一と掲げ、其れに全国民が「耐乏生活」を何一つ文句も言わずに堪えて来たからである。生活の基本である「衣・食・住」に夫々が、「取りあえずのバラックに住み」「配給制の食事に我慢し」「点数制の衣服に耐え」、誰一人として、贅沢をする人も無くやってきたからである。

其れが、現在は如何であろうか。政治の世界はバラバラで、誰一人首相(総理大臣)の言う事を聞かず、野党は政府の足を引っ張る事しかやらず、与党も党内は、反対派がいて、全然纏まって居ない。官僚も省益優先で、国民の事なぞ何も考えず、無駄使に浮かれ、国民の老後の備えとして来た厚生年金は大赤字を出し、誰も責任を取らず、辞めさせても、天下りして遥かに高い報酬を得ている。

一方国民の方は、生活苦に喘ぎ、働きたくても職が無く、毎年自殺者も3万人を下らないと言う、特に未来を託すべき若者に、失業者が多く、職は有っても、非正規社員ばかりで、日雇い生活に慣らされている。だから、将来に向けての希望も魅力もありません、従って、食えなくなれば、「泥棒し」、気が可笑しくなれば、「人殺し」や「自殺」をすると言う社会を作って来てしまった。

原子力の事故に対して国民は「脱原発」唱える人が多く、それでいて、「電力不足は」嫌だと言う、だから原子力発電の「再稼働」問題は“賛成”と”反対“で纏まって居ない。

こう言う時こそ政府は「再稼働」しない事を決め、国を挙げての節電行動を国民に呼びかけるべきである。幸い昨日で、北海道の“泊り”原発1基を残し、更に5月には全基が止まる事になった。 そこで、今後は「稼働はしない」と決めれば、それを補う努力方向に全員が向かう事になり、それで賄える電力量で節電努力も行える事になるのである。

これは将に戦争する事であり、この戦争に唯一、後ろ向きなのは、政治家と、官僚ではないでしょうか。一票の格差是正の「憲法違反」もそのままにし、議員定数の削減や、歳費の削減、官僚の天下りや高報酬の等々、「身を削る」事をしないから何も出来ない国に成ってしまったのである。
(えびなたろう)


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