きまぐれ発言

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領有権問題について

2012-08-10 10:39:09 | Weblog
領有権問題について      (2012.08.10.)

今日の新聞で、韓国大統領が竹島を訪問すると言う情報がながれ、日本は外交ルートを使って訪問を中止するよう韓国政府に求めたと言う。竹島問題は戦後日本と韓国の間で、お互いに領有権を主張しており、両国とも昔の歴史上の事実を領有権のよりどころとして、主張している。

しかし、近代史以前の時代はその地域に住む住民たちが、生活の安全の為にどの国に属する事が得策であるかを考え、所属して来たもので、支配する領主の力関係で、時には変わる事もあったと言う事実がある。従って、地域の支配は、その地域に住む土着民の生活や安全を守ってくれる事が、唯一の支配権の所有に結びつくものとして考えられてきたのである。

その点から言えば、領有権を主張するからには、主張する地域の実効支配を行っている事が最も有効な事実資料となる。無論国際法で、決まった領土支配が成されているものはその決まりを適用する事になるが、近代史以前の時代ではその様な決まりが無く、それだけに現在においても紛争の元になって居る。日本でも江戸時代や、それ以前の資料を持ち出しているが、それがどれだけ、相手を説得する力に成るかは国際的には、認められる資料にはなって居ない。

現在の国後・択捉島問題も、昔の住民が騒いで、日本の領土を主張しても、終戦直後当時なら、住民の意向は、日本への帰属を強く求めていたが、あれから60年日本は何もせず放置していた間に、ロシアが病院を作り、学校を建て、港湾関係も500トン以上の船が停泊できるようにし、経済復興も、従業員1000人も雇用している、魚肉食料品会社を作り、輸出も行なう様になったと聞く。従って、地域住民はもはや、日本への帰属を希望する人がいなく、大半がロシアへの帰属を希望していると聞いている。国後・択捉の住民はロシアへの帰属を希望していると言う事である。 この状態にまで、日本は放置しておいて、領有権を今になって主張しても最早手遅れである。昔の書類や資料を理由に掲げても、地域の住民は、現在の生活と安全が保障されるロシア人となる事の方が幸せだからである。
竹島問題も、韓国人が多数住むようになり、灯台が出来港湾が整備され、実効支配が韓国に及び、韓国の大統領が訪問するとなれば、最早日本は領土を主張しても地域住民から反発を受けるでしょう。

尖閣諸島も同じ事です。あの島に日本の支配権を主張するならば、早くあの島に日本の施設を作り実行支配する事が大切です。その提案の一つに7月8日のBlogに書いた様に近海を航行する漁船の避難港に設備を作って、海難事故にも対応できる、設備と港を作れば、同時に国際貢献も出来て、平和象徴の島として、ASEAN諸国が認めてくれる事に成るのではないでしょうか。
(えびなたろう)


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