きまぐれ発言

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秘密会議、原子力の憲法にも影響

2012-06-02 11:23:26 | Weblog
秘密会議、原子力の憲法にも影響      (012.06.02.)

先月末のBlogにも書いたが日本の原子力政策に対する憲法とも言うべき「原子力政策大綱」作りが行われている。昨年起こった福島原発の事故によって、原子力の「安全神話」が覆され、今迄安全だと思って対応して来た事が、根本から見直され、新しい「原子力政策大綱」作りが求められたからである。

大綱には原子力に関する、研究・開発・発電・廃棄処分や医療分野での放射線利用など広範囲に及ぶ、我が国の方向と政策を明記するもので、原子力の憲法とも言われる物である。

その大綱作りに内閣府の原子力委員会が、秘密裏に「勉強会」と称して、原子力の推進派だけを集めて意見の統一を図り、表向きの会合にたいする巧妙なコントロールシステムにする事が発覚したのである。

日本に「原子力の平和利用」と称して利用する事が国策として推進されて来たのは、飽く迄も原子力が科学的に安全に操作される裏付けがあると言われたからである。

原子力の難しい知識は我々素人では解らないが、専門家の知識によって、所謂「安全神話」なるものが我が国の国策の中に取り入れられて来たからである。今迄は、原子力は「危険だ」と言う「反対派・慎重派」は「推進派」(「原子力ムラ」と言われる人)から徹底した排斥・排除行為に晒されて来て、一般には判らない様にされて来た。

従って、今となって報道されている事は、原子力は「危険な物」と言う意見が堂々と報道されている。

「危険か」「危険でないか」は取扱いマニュアルによって当然異なるもので、運転する自動車でも安全な運転操作マニュアルによって、「危険」であったり「安全」であったりする。

原子力も安全操作マニュアルによって安全に操作すれば良いのであるが、原子力という物は一旦臨界状態に達し、「メルトダウン」と言う事故を起こせば、もはや人力では制御出来ない厄介もので、それによって放出する放射能汚染は、陸・海・空を汚染し、人間の生存すら危険に晒すという物で、人間の近代知識をしてもコントロール出来ない厄介ものだと言う事が分かったからである。

従って此のことは、人間の知識の範疇を超え、人間が係われる範疇ではないと言う事で、「危険」の度合いが、「パンドラの箱に手を入れてはいけない」と言う程度の危険性を持っている。
る。その証拠に半世紀以上過ぎた、現在でも、使用済み核燃料の処理には今もやり場に明確な解決策は在りません。原子力は「トイレのないマンション」と言われる由縁はそこに在るのです。

従って、「新政策大綱」を作るにも、究極は原子力を「安全」と見るか「危険」と見るかによって、分かれる所で、今回の「秘密勉強会」は原子力推進派だけが集まった、会議を持つと言う事は民主的に意見の集約を得ると言う目的に対して、巧妙に操作するシステムであり国の方針を曲げようとする大問題であります。
(えびなたろう)


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