きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日朝実務者会議で

2008-06-14 11:47:34 | Weblog
日朝実務者会議で      (008.06.14.)

北京で行なわれた日朝実務者会議で、北朝鮮が日本人拉致問題解決に向けた再調査の約束と、日航機「よど号」乗っ取り事件の犯人の身柄を引き渡しに協力することを表明したと言うことである。

北朝鮮の一番の目的は、米朝間での「テロ支援国指定解除」が目的で、その為には、日本との拉致問題の懸案が、進展しない限りアメリカも「テロ支援国指定解除」に踏み切れない状況にある。

今回、日朝実務者会議で、北朝鮮が拉致問題を再調査するという態度を示した事で、一番評価をしているのが、アメリカ政府で、早速、「日朝関係の改善に繋がる前向きな動きだ」と高い評価を表明している。

日本政府も、アメリカの意向に沿った対応を取らざるを得なかったのか、「再調査する」だけで、何の具体的な行動もないまま、「一定の前進」と評価を発表し、北朝鮮の貨物船「万景峰(マンギョンボン)」号をまじめ北朝鮮船舶の入港を認めたり、経済制裁の一部を解除する方針を表明した。

此れに対する、国内の拉致被害者家族会は、「まだ何の拉致問題で結果も出ないのに制裁解除に踏み切るとは許せない」と政府に不満と怒りの声が上がっている。

全く尤もな事である。家族会の飯塚代表は、北朝鮮の再調査は此れまで何回もあったがその都度「誰も居なかった」で終わっている、横田めぐみさんの弟も「何回も騙されて来ているから、どのような再調査が履行されるかが不安だ」と言っている。

北朝鮮も何かこちらの納得する行動を取った上で、こちらもそれに対応した制裁解除なら、国民も納得するだろうが、一方的に「再調査する」と言う真偽の程もわからない中で制裁解除に踏み切る日本の態度は、どうみてもおかしいと思わざるを得ない。

此れには、相当なアメリカからの圧力が掛かっているものと疑わざるを得ない。
なぜ、日本は、独自の態度を堂々と胸を張って強調することが出来ないのか。

福田さんに象徴される日本の政府は、国外向けには、惜しみなく援助や協力を提案して得意顔になっているが、国民はその犠牲になっているのだ。
景気の良い時代なら、許せもしようが、高齢者医療の財源にまで締め付けを行い、外へ向けては、援助資金を惜しげもなく出している、その財源は何処から捻出しているのか??・・・。 先ず自国の国民の窮状を優先に考えるのが第一であるはずだ。
(えびなたろう)


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