きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

減速する中國経済の行方

2012-09-06 10:20:59 | Weblog
減速する中國経済の行方         (2012.09.06.)

此のところ中国の景気が減速傾向に成って来ている。中国は日本と違い地方が鼻息が強く税金収入も地方が取立て、中央は地方からの上納金の様な形で、政治が運用されている。

此のところの景気減速に、中央は投資に及び腰になって居るが、地方政府が中央に代わって大型景気対策が行われ、中央を無視した形で行われている、計画性もない過剰な投資に疑問視される傾向が見られる。

中國経済は今まで、輸出と投資を中心に発展してきたが、欧州危機が影響して、輸出が減少し、毎年1000万人以上の雇用の要請にも応えられなくなることは、中國共産党の存在意義そのものが揺らぐ事に繋がっている。

温家宝首相は、今迄の様な輸出に期待が持てなくなった事から、国内での消費を増やすことに政策転換を計ろうとしているが、中国の国内消費はGDPの35%と非常に弱く、大きな期待は持てません。そうなれば、後は公共投資を力ずくで遣るより仕方がないが、この政策が益々、国民の格差拡大になって来ている。此のままでは、中国の経済の行くへはどうなるか解らない状況に成って来ている。

一方経済発展で、利益を得た富裕層は、景気減速のため利益が今までの様に行かなくなると、日本ではコスト削減や、経営合理化を遣って、何とか生きようと努力するが、彼らの多くは、早々と見切りを付け、大金を握って、海外へ逃げ出している。これが中国の実態である。

何処に中国人の愛国心が有るのか此の実態を見る限り、国という物は、自己の利益・保身の為に利用するだけ利用して、その果ては、国を捨てる事に何の咎めを感じて居ないのが国民性の様に思える。

中国の中小企業のオーナーで、倒産の見通しに陥れば、従業員をバスを借り切り、慰安旅行に行かせ、其の留守中に、有り金全部持って「ドロン」を決め込むと言う事は普通の事で有る。それが当たり前の社会だそうです。

だから、儲けの為なら、偽物作りや、特許侵害等々は、当たり前、遣ったもの勝ちの社会である。だから日本も、ある限界の一線を決めておいて、それを超えない付き合いをしなければ成りません。
中國3000年の歴史を見れば無理も無い事だと思いますが、近代社会に成れば、近代社会の一員としてのルールを守る事を、学ばねばなりません。
(えびなたろう)


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