きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

着々と道路族のペースで

2008-05-13 11:29:37 | Weblog
着々と道路族のペースで     (008.05.13.)

福田内閣は2009年度から道路特定財源をすべて一般財源化すると公言しているが、一方道路整備財源特例法案をどうしても通したいことから参議院で否決されても、衆議院の3分の2の勢力を使って再議決をして通す事を決定している。

道路整備財源特例法案には、暫定税率をはじめ道路特定財源の制度を10年間延長する事が謳われている、09年度から一般財源化を言いながら、10年延長法案を通そうと言うのだから、言っている事に矛盾がありどちらが本当かと党内でも混乱が生じている。

自民党内族議員派は道路整備財源特例法案さえ通れば首相が何を言おうが、何を約束し様が通過した法律が優先だから、今は、大人しくじっと再可決を待つ姿勢に徹している。

しかし、一般財源化に大きな期待を持っている人たちは、それなら何故10年延長と言うところを1年とか、今年度内とかに修正しないのかを詰問している。

福田総理は、出来ている法案は急には修正できないから、取り敢えず、このまま通して、今年の秋の時期に修正すると言っている。はたしてそれが出来るでしょうか、大変疑問に思われているのは其のところにある。

従来自民党の首相は、小泉さん、阿部さん、いずれも道路特定財源の一般化を内閣の目玉として提唱してきたが、未だに出来ないで居る、それは何故かと言えば、党内族議員の勢力が結集して反対してきたからで、福田さんが、いくら言葉の上で約束しても法律以上の物ではありません。

いわんや、福田さん自身の総理の地位もこの秋には変わるかも知れない。
従って、どう見ても、現状の経過は、道路族議員のペースで事が着々と運ばれているとしか思えないのである。

其の一つが、本日自民党「宏池会」の流れを汲む古賀派と谷垣派の合流が正式に行なわれる、そして61人のメンバーを擁する党内第二派閥と成るのである。
無論派閥の長は古賀誠氏で道路族のno.1であり、党内最も押さえの利く「選挙対策委員長」である。
また、谷垣貞一氏は「政調会長」で、次期総裁候補の一人と目されている人である。
この二人が、福田総理を今日まで支持してきた事が現在の状況を作ってきたのである。

自民党は、本日の衆議院での再可決で、どの位造反者が出るかであるが、相当な党内圧力による締め付けが効かされているから、「道路整備財源特例法案」は再可決されるでしょう。従って来年からの一般財源化は、名ばかりで、道路族ペースで道路は作られて行くものと思われる。 
いわんや行政改革派法案は野党騙しのパフォーマンスで、無視されてしまうでしょう。
(えびなたろう)


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