きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

タレント候補の乱立

2010-05-16 11:44:50 | Weblog
タレント候補の乱立       (010.05.16)

参議院選挙が近づくに連れて、各党が立候補予定者の選定にあの手この手と策を練っている。其の中で、単にメディアを通じて知名度の高いタレントや有名人を議員の候補に挙げて、選挙戦での得票率を高く得たいと言う政党の思惑で、党からの要望に応えるタレントが目立って増えている。

タレントと呼ばれる人でも無論政治家として立候補の資格はあり、中には政治に関する高い関心と知識を有する人もあるが、殆どが、政治家としては素人で、政党から請われて有権者からの票集めや、人集めの広告塔的な役割を遣らされている人もいる。

結局は、今の政党政治が、数による力で、全てが頼られているから、政策はどうであれ、選挙で少しでも多くの得票さえ得られれば、後は何とでもなる、と言う風潮がそのようにさせているのである。

昨年、当選すれば「大臣にしてやる」と言った甘い言葉を賭けられ、気持ちを揺すられた人が、「総裁の地位」を要求した為、さすがに取り下げた自民党内での一件もあった。

これなんかは、「大臣」と言う地位が、就任する人の知識・技能・人格と言った事よりも、政党の都合による取引材料に使われ、職務の権限については党の幹部や幹事長によって支配されているからで、大臣はそれに大人しく従う者であれば誰でも良かったのである。

そのような政治の仕組みが、官僚に寄って、族議員を動かし、族議員が政党を動かし、大臣は、この様な利権のシステムによって完全に支配されてきたのである。

今回、「政権交代」が必要であると国民の意思が働いたのも、官僚支配による利権システムを破壊し、ひも付きでない、国民を主権とした、「政治主導」が叫ばれ、政権交代が求められているのである。

従って、国会議員の一人一人は、チャンとした思想・知識を持ち、それに対する熱意のある候補者でなければなりません、政党のご都合主義で動く議員では、また元の利権政治が作られるだけである。

クリーンイメージの民主党に「タレント候補」を擁立する動きは、おそらく小沢幹事長しか思いつかない事ではないでしょうか。それは、古い自民党的遣り方だからです。

自民党でのタレント候補は、昔からの事だから、別に文句は言わないが、民主党ではタレント候補の擁立は、よっぽど素晴らしい適任者以外は賛成できない行為と思います。

近年議会に於ける議員定数の削減が言われているが、単なる数だけの議員で、本来の議員の仕事が出来ない人が居るから、そのような議員は要らないと言っているのです。
その意味からも、国民は騙されないよう、次期選挙には、投票する候補者は良く吟味して投票するようにしましょう。
(えびなたろう)


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