きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

訳の解らない政局での解散

2012-11-17 19:35:24 | Weblog
訳の解らない政局での解散       (2012.11.17.)

突如として、解散が宣言され、12月4日に公示、16日に選挙と言う日程がきまった。

日本の国の、改革は、永年自民党政権によって1党独裁的に遣って来た。そして党内には族議員がはびこり、各省庁の大臣は、肩書を付ける為だけに就任するので、当選回数の多い議員はよほどの事がない限り、回を重ねれば、自然と大臣の椅子が回って来る、システムの中で、ぬくぬくと、暮らしていたのである。

そして、それが「政治談合」を生み、「政治的な贈収賄攻勢」を生み、官僚の天下りや渡りを許し、多くの特殊法人を作り、民間とは掛けは成れた、給料や優遇を受け、限りない無駄使いを許し、それに各省庁は夫々に特別会計制度を作っていて、税金を欲しいままに使って居たのである。我が国の財政赤字はこの様にして作られて来たのである。

だから国民は怒って、2009年に民主党に「政権交代」を託したのである。政権を託された民主党は、先ず第一に「官僚主導」の政治を「国民主導(政治主導)」への転換を試みたが、「官僚の猛反対」と「民主党の力のない政治力」によって政治の進展が無く、多分に官僚の「指示待ち症候群」と言う、自分から進んで仕事を遣るのではなく、指示した事しか仕事を遣らない。と言う一種の「サボタージュ」がなされ、行政の行き詰まりが生じた。

結果は、民主党の代表は毎年変わり、3代目の野田内閣のころには、全く昔に官僚主導政治に戻ってしまったのである。(その間“小沢派”と言う、党内攪乱分子も居た。)

今回、衆議院総選挙と言う事になったが、今もって、日本の政治に、官僚支配から脱出する事が求められ、民意主導の政治形態が求められている。だから、掲げる政治趣向は民主党に悪い所は見当たりません。むしろ民主党の遣ろうとする事に野党(特に自民党)が何かに付けて足を引っ張り、遣らせなかったことの方が目についた3年間であった。

其れは、何故か、自民党は永年遣って来た「官主導の政治」に胡坐を掻いて来ており、民主党に、政権が変わった事で、全ての悪政が表面に現れ、今迄は隠しおおせたが、バレる事を恐れて、民主党の歴代首相を降ろす事に、躍起になって居た事であります。鳩山総理は、日米関係を悪くした事で、菅総理は、東日本大震災と特に東電のとの原子力災害に対する関連で東電は反旗の姿勢を示し、其れに自民党が応援した事である。

自民党は政権維持の過去から、東電には膨大な資金援助を受けて居たことで、極端に東電の肩を持ち、極力菅総理の辞任を求め、最後には、「菅さんだけでも辞めて貰えばそれで良い」とまで菅おろしを叫んだのである。

そして次の、野田総理に成っても、只々、政権奪回の為だけに政策の何たるかを何も議論せず、「ねじれ国会」を利用して、「審議拒否」を続け、今回もとうとう解散にまで、追い詰めたのである。

だから、今の政界は、どの政党も既成の政党と組む事を嫌い、第三局として団結して戦おうと、名乗りを上げた政党は11政党にも及んでいる。そして、夫々に制度の改革を叫んでいる。

有権者は当然、何で解散に成ったのかも解らず、どこに投票して良いかも迷っておられのではないかと思います。

私は、日本の国の制度を、今までの官僚主導から国民主導の制度に変える事は絶対に必要な事で、その改革が出来る実力を持った人の居る政党に託す事が第一であるとおもいます。
そうかと言って、昔の自民党時代に戻る事だけは避けたいと思います。
(えびなたろう)


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