きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

豊田社長の冒頭証言

2010-02-25 13:51:14 | Weblog
豊田社長の冒頭証言        (010.02.25)

昨日のBlogでも書いたが、トヨタが、世界に貢献する大企業としての経営哲学の中で、今回のリコール問題を社としてどの様に対処するのかを述べる事が大切であると書いたが、本日の豊田社長の冒頭証言が報道され、内容について、さすがは世界のトヨタだと
社長の証言は非常に良かったと思う。

証言の要旨は先ず「謝罪」から始まり「品質管理に対する社の基本思想」「リコールの原因」「経営姿勢」そして最後に「改善策」の順序で語られた。

此れまで、米国トヨタ自動車販売のレンツ社長や北米トヨタ自動車の稲葉社長の証言では納得の行く説明がなされていないから。前段の雰囲気から、「トヨタの経営責任は何処にあるんだ!」と言う質問から始まり8時間にのぼる公聴会になったようである。

社長の説明の中で、「品質管理の基本的思想」が次のように述べられている。」
 
<私自身もトヨタも絶対に失敗しない全能の存在ではなく、時には欠陥を発見したり、失敗するが、必ず一度立ち止まり、徹底的に原因を追究し、修正し、さらに改善する。
問題から逃げたり、気が付かないふりをしたり、ごまかしをしたりということは、トヨタの伝統と誇りにかけて絶対やらない。改善を繰り返し、さらに優れた商品を送り出すことこそ、創業以来、我々がもっとも大切にしている基本思想である。
20万人の米国従業員、デイラー、サプライヤー(部品会社など)もこの価値観を共有してきた。>と述べている、また。

<「私は創業者の孫で、すべてのトヨタ車には私の名前が入っている。私にとってクルマが傷つくことは、私自身が傷つくことに等しい」>と述べ、

<リコールの問題に対しては、今まで本社で法令に照らして決めていたが、今回の問題でお客様の視点で品質問題を考える視点が足りなかった、と反省し「お客様の安全が最優先」と言う視点で責任ある判断を下す仕組みを加える。>と述べている。

米国トヨタ自動車と言う会社は、車を作る材料も、作っている労働者も殆どがアメリカ人で生産され、アメリカの自動車産業に多大な貢献をしている事を国民が理解してくれれば、更に愛されるトヨタ社になるのではないでしょうか。
(えびなたろう)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿