きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

小泉さんが出来なかった自民党改革!(3)

2009-08-21 08:02:50 | Weblog
小泉さんが出来なかった自民党改革!(3)     (009.08.21.)

安倍晋三内閣になって、先ず行った事は、中国に行き靖国神社問題で冷め切っていた問題を先ず解決し「戦略的語形関係」を提案して日中関係の進展を図った。

此の点は良かったのであるが、「政治と金」に係わる閣僚の不祥事が次々発覚した事、また厚生年金の問題に付いては、集めた金の無駄使いが激しく、随所に赤字の施設が発覚した事、そのうちに社会保険庁における、保険納入者の記録のミスが発覚し、厚生労働省は自体の隠蔽に懸命になっていたが、次々と答弁と実態が違っている事に国民は不信を募らせていた。
そして7月末に行われた参議院選挙では、自公政権は大敗北を喫したのである。

この参議院選挙の結果で、野党勢力が大勢を占め、衆議院は与党が、参議院は野党が支配する「ねじれ国会」が誕生したのである。

与党自民党の幹部は「予想外の大敗だ」とし「充分な国民への理解が得られなかったのが敗北の原因だ」ということで、安部総理も「私の基本政策は間違っていない」と言って、政権続投を宣言したのである。

そして8月末に新人事をを発表して、スタートしたが、その後も社保庁職員の3億4千万円の年金着服問題、農林大臣の補助金不正受給問題等々、それに海上自衛隊によるインド洋給油を「職を賭しても行う」と公約した安部総理はピンチに追い込まれ、9月の12日午後1時前、国会質問が始まると言うときに、突然の安部総理辞任の情報が流れたのである。

いよいよ自民党も末期的症状と揶揄されていたが、党内での意向は、折角3分の2と言う小泉郵政選挙で得た勢力をここで解散総選挙を行えば、明らかに与党の大敗は間違いない事から、民意を無視して、党内総裁の交代を行い、更に内閣の続投を決定し、国会の運営をほったらかしにして、役2週間自民党総裁選挙を行うという空白状態が続いた。

結果は麻生・福田の選挙戦が繰り広げられたが、福田さんが麻生を抑えて330票対197票で総裁に当選、福田政権が発足した。人事は党内融和を重んじる福田さん均衡人事で、新鮮味の無い人事であった。

その後の福田さんは親譲りトボケタ所があり、自分で決断する事が殆ど無く、C型肝炎訴訟問題も与謝野さんの忠告によって、解決された事は、一応総理の決断でと言う事になっているが決断の出来ない人であった。

それでも、08年に行われた、環境問題サミットと北京オリンピックには恙無くこなしたが、国内問題では、安部内閣から引き継いだ年金の5000万件不明問題解明の約束に「そんな約束があったかね!」とトボケテ国民から大きな反発を受けたが、其れでも後半になれば、道路特定財源の一般財源化問題を何とか民主党との話し合いを付けて一般財源化にした事は、唯一福田政権の支持率アップに繋がったところだ。

しかし、伊吹幹事長や町村官房長官は反対の姿勢を鮮明にし、「あれは総理個人の提案でしょう」と受け流している。このあたりから福田総理の内閣運営に暗雲が漂い始めたとみて間違いないところだ。(続く)
(えびなたろう)


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