きまぐれ発言

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ソチ五輪の閉幕

2014-02-24 12:41:48 | Weblog
ソチ五輪の閉幕      (2014-02.24.)

ロシアで開かれたソチでの冬季オリンピックは多くの話題を残して昨日(23日)17日間の競技を終わって閉幕した。日本の成績は金が1、銀が4、銅が3、計8個で、目標としていた長野大会の10個には届かなかったが、海外で開催された冬季大会では過去最多となった。

今大会で、最も注目を集めたのは女子フィギュアスケートで浅田真央選手に取っては「集大成」という物であったが、出始めのショートプログラムでミスが相次ぎ16位になり、ガッカリしたが、翌日のフリーでは自己最高得点を更新し6位入賞を果たしたのである。

其れは3回転ジャンプを8回入れた彼女でしか出来ない演技で、演技が終わった瞬間、彼女の見せた表情には。達成感で涙が滲み、観客の多くに感動をあたえた瞬間であった。

オリンピック競技という物が、開催国の威信をかけたプロジェクトになって居る半面、選手やコーチのレベルでは国境を越えた国際競技大会の様相を深めている。フィギュア男子で金メタルを獲得した羽生結弦選手の様に、よりよい競技環境を求めて、海外に活動拠点を置き、外人コーチに指導を受ける選手も少なくない。

国家の思惑に関係なく、選手たちは国籍や人種、宗教などの壁を乗り越えてしまっている。
そして、大会はライバルとして競い合いながらも、交流を深めている場としている。ソチでも競技が終わると、お互いに健闘を讃えあう選手たちの姿が多く見られた。

冬季オリンピックのもう一つの花形スピードスケートに付いては、日本は壊滅的で全ての競技でメダル獲得の好機を逃している。石幡忠雄監督は「問題は日本の閉鎖性にある」といっている。「代表チームと言っても選手と所属コーチの寄せ集めで、海外へ行っても、所属間で行動は別々、情報共有も無く、企業が多くの選手を抱える経済的余裕もなく、昔時代の名残で、海外チームの練習を見る事も無くホテルとリンクの往復のみ」と言っている。

此れに対照的なのは“スノーボード・スキー”である。日本に初めてメダルを齎した「平野歩夢(15歳)と平岡卓(18歳)で二人は若くしてプロになり、若者に人気の海外資金大会「Xゲーム」を転戦して活動費を稼ぎ、スポンサーも獲得して来た。競技力でお互いを認め合い、世界のライバルの中で技を盗み取って来ている。

42歳でメダル2個を獲得したスキー・ジャンプの葛西紀明選手は、フィンランドコーチに付き海外を転戦している。今回の日本ジャンプは世界標準を見た上で日本の優位性である技術や、器用さ、経験を、生かした結果と言える。
来月7日から始まるパラリンピックにも期待を込めて観戦したいと思います。
(えびなたろう)


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