きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中国の情報戦争

2012-10-27 10:29:29 | Weblog
中国の情報戦争      (2012.10.27.)

中国の指導部が交代する第18回党大会まで2週間を切る中、権力闘争の激しさが此処へ来て、活発に成って来た。
25日には温家宝首相の汚職を糾弾する記事が出回り、26日付けのニューヨーク・タイムズは、温首相の親族による多額の資産が有る事を報じている。これは薄煕来・前重慶市共産党委員会書記に批判的だった温首相を狙い撃ちした薄氏の支持者によるものとの見方が浮上しているとの事である。

温首相の妻、子供,兄弟、等の親戚で27億ドル(2150億円)の資産があり、首相の90才になる母親が持ち株会社を通じ大手保険会社、平安保険の株式1億2千万ドル分を保有している事をタイムズし書かれている。そして同日の朝からタイムズ紙のウエブサイト上での閲覧は不能になって居るとの事である。

公開資料に基づいているとは言え、この様な情報は協力者が居ないと知り得ない情報で、誰かによってリークされたものとの見方が強い。26日には保守派の薄氏が全国人民代表大会の代表資格を失い、不逮捕特権を奪われたのも同じタイミングである。

11月8日に行われる党大会を前に指導部の人事はどの様な調整が行われるかが注目の的である。
薄氏に対する公正な審理を、保守派の学者らによって全人代に公開書簡を送っている、そして、その賛同者は1000人を超えて居る、「習近平体制」下での今後の路線対立が、どの様になるかが、注目を集めている。

中國経済の流れは、これまでの順調さから見て、波乱含みの様相を呈してきている。それだけに今迄のあらゆる歪が国内問題として、浮上してくるが、これを外国(特に日本)のせいにする傾向は中国の常套手段である、其れに引っかからない様、今まで以上の注意が必要である。

だからと言って、妥協は絶対に許されません、正々堂々と日本の国益を前面に出して、対抗して行く事が大切です。
(えびなたろう)


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