きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

新経団連会長に米倉氏

2010-01-29 09:03:55 | Weblog

新経団連会長に米倉氏       (010.01.29)

内閣が民主党に変わり、政治主導の行政がスタートしたが、今まで遣ってきた自民党政治は、官僚主導で、族議員が仲介役となり、経済諮問会議だとか、行財政改革会議だとかで方向が決まり、官僚は事務次官会議で閣僚会議を支配してその実権を握り、その下に、経団連はじめ企業関連団体や、農協をはじめ農業関連団体等が繋がって、各省庁毎に、実質的な政治を動かすネットワークがあった。

政権交代によって、官僚から政治主導型に代わり、今までの、経済諮問会議は無くなり、農協関連団体も、医療関係団体も夫々、主導権を失い、官僚も事務次官会議が無くなったことから、新政権と事業に係る、民間企業の団体とのつながりが、疎遠となってしまい、その間をつなげる、族議員も居なくなったことが、全ての流れに影響を及ぼしている。

特に、今まで政権を握っていた、自民党の息の掛かっていた、民間団体は、戸惑いを隠せず、仲介役として、利権をむさぼっていた、族議員の存在がなくなったから、行政の流れも中々スムースには行ってないようだ。
今までの流れを変えると言うことは、慣れるまでは如何しても、この様な事は覚悟しなければ成らないのであろう。

中でも、経団連との関係は、御手洗富士夫会長とは、鳩山首相との話し合いも余り行なわれず、首相が、東アジア共同体の構想や、地球温暖化構想を述べられても、今ひとつ業界を交えた構想になっていないところが、我々も心配する所であった。

今回、御手洗会長の任期が来る4月からの人事で、新しく、住友化学会長であった米倉弘昌氏が会長になる事がほぼ決まったと報道されている。
経団連も今迄が、鉄鋼出身、電力出身、自動車出身等々、大手の製造業や公益企業出身が多かったが、今回は、化学企業出身で、必ずしも大企業の出身ではない所が特徴で、御手洗会長も、本来は、パナソニックの中村邦夫氏を上げていたが、健康上の都合もあって米倉氏になった模様である。

米倉氏は77歳であるが、住友化学での実績は経営企画畑を歩み数多くの海外プロジェクトを手がけ、シンガポールでの石油化学コンビナート建設に、2000年に社長就任後サウジアラビアで総額1兆円を投じる石化合弁事業を主導している。

化学業界では、屈指の国際派で知られ幅広い人脈を有し講演も英語でこなすと言う有能な国際人である。

政権交代後の鳩山政権にとって、山積する国際問題を目の前にして、財界の代表として米倉氏が経団連の会長になられる事は、頼もしい唯一の人事だと思います。
(えびなたろう)


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-01-29 12:58:07
本気で民主党に族議員がいないと思ってるの?
そうだとしたら民主党員さんの目は節穴だね。
つか党員や支持者が容認したり見ないようにしてるようじゃすぐに腐敗するわ。
まぁ貴方達年寄りが自民政権を作り上げたわけだし民主政権も今のままじゃ腐敗するのは当然か。
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