きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

チェック機能が働かない自民党

2009-07-23 11:46:28 | Weblog
チェック機能が働かない自民党        (009.07.23.)

民主党が掲げるマニフェストの中に「公開会社法」の中で、上場企業に対し、社外取締り役の導入を義務化し経営の監視を強化する。というものがある。

確かに外部からの視点と言うものがあれば、暴走を防ぐ手立てになるが、実際に経営を行う最高責任者が、その助言を何処まで、評価して、受け止めるかによって、大きく異なってくる。

政治の世界でも自民党政治が半世紀以上も続き、マンネリ化による緊張感の欠如が時代の変化やニーズの多様化に対応出来ずにいることは、あたかも、“ぬるま湯”にどっぷり漬かった状態と同じで、其の変化に気が付いて居ないからかもしれないが、鈍感に成っている事が最大の原因である。

そのために、民間人を入れた、第三者機関による委員会等、いろんなチェック機関を創設し其の助言・提案・答申といった形で、フィードバック回路(反省回路)と言ったものを備えている事が多い。

しかし、そう言った回路の中に組み込まれる、人材が、馴れ合いに成っている人(ひも付きに成っている人)では、チェック機能は働かない。その一つの例が、「簡保の宿」施設の売却先が、郵政改革委員長の関係する会社であった事が、鳩山総務大臣から、指摘され「デキレースだ」と言われる原因である。

おそらく、各省庁の第三者による委員会のメンバーは、ほとんどが何がしかの紐付き人材がなっている事が多く、野党から難色を示される人たちは、そのためである。

その様な事が、一党支配で長く政権を維持してきた政党には、改革が出来にくくしており、現状の自民党政権の実態がその状態を示している。

だから、「官僚支配の打破」を打ち出しても、官僚のお世話にどっぷり漬かっている族議員の人たちは、歴代総理が、何人代わっても出来ずに今日まで来た事は、結局今の自民党と言う政党では出来ないと言うことを、証明しているのである。

野党は「政権交代」が必要だといっている。今回の選挙はまさに其の「政権交代」が出来るか出来ないかの選挙であります。

ところが、今の自民党の党員の中には、未だに官僚支配を打破するのは、自民党でなければ出来ないといって自民党に居続けている人が居る。

其れは“ぬるま湯”に漬かっているから解からないからで、渡辺善美行革大臣もその気で、改革を遣ろうとしたが、官僚からの抵抗は無論覚悟はしていた様だが、党内からの反対に遭遇して「自民党は改革の出来ない政党だ」という事が明確になって、彼は遂に離党したのである。

渡辺氏に続く、党員も沢山居ると思うのだが、選挙を前にして、党から貰う「公認」と「選挙資金」とが、後ろ髪を引っ張り、離党が出来ずに、今は自分の虫を殺してでも、自民党にただ従っている党員が居るのである。

「情けない人だ」と思へば確かに情けない人たちだが、「公認」と「資金」が無ければ、選挙は戦えない事も、候補者としては弱いところで、その辺の弱さが、決断の出来ない自民党員を象徴している所でもある。
(えびなたろう)


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