きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

南沙諸島問題が緊迫か

2011-11-22 12:05:17 | Weblog
南沙諸島問題が緊迫か        (2011.11.22.)

ASEAN首脳会議で、アメリカが積極的にASEAN問題に介入し南沙諸島問題をASEAN首脳会議の主要課題として取り上げる姿勢を示している。それに対し中国は当事国同士の問題で、他国の干渉を拒否している。中でも」アメリカや日本の干渉は影響力が強いため強力に拒否を続けている。

中國は2国間交渉に成れば、持っている武力をチラつかせ、経済力にも物を言わせて、力ずくで、押さえつける事を狙っておるのだ。最近でも中国がベトナム国営石油ガス公社の探査船の調査ケーブルを切断したり、ケーブルに突っ込むなど、目に余る妨害行為を行っている。

ベトナムと中国は昔から、中国の侵攻による紛争が絶えない関係があり、1974年には西沙諸島で南ベトナム軍の艦船1隻が撃沈、88年には南沙諸島で軍事衝突が起こっている。

また、フイリピンも南沙の領有権問題で中国に反発しており、米海軍との共同軍事演習を予定し、緊迫の度合いを深めている。

この様ななか先月ニュヨークタイムズが「アジアの焦り」と題して、ネパッタ米国防長官がアジアの歴訪を終えて、「アジア地域の国々が何らかの安全保障的枠組みに参加する事を模索し未来に対する焦りを持っている事を感じた」と述べている。

其の事は、中国が10年継続して軍事拡張を行っており、空母も持つ事に寄って、シーレーンを確保し新たな軍事行動をするチャンスを狙っているのではないかとの見方を示している。

日本も前原大臣が、中国軍事力の拡大の脅威を表明し、中国から反発を受けた事があったが、最近の横暴振りはアジア諸国はみな警戒している。
今後のASEAN首脳会議の意義は大変重要で、そこへ持ってきて、ヤンマーの政治転換は大変大きな意義を持っている。

アウンサンスーチー女史の首相選出馬問題が再び軍事政権の神経を刺激し、硬化をもたらさないとも限らなので、進展が注目される所である。

何れにしても中国にとっては、アジアの主導権を取るのか、アジアの孤立大国になるのかが、問われる大きな転機を見る事になるのではないでしょうか。
(えびなたろう)