
~これは選挙か、戦争か~
2024年 アメリカ/イギリス合作 (2025.03.20公開)
配給:キノフィルムズ 上映時間:120分
監督:エドワード・ベルガー
原作:ロバート・ハリス
脚本:ピーター・ストローハン
美術:スージー・デイビス
衣装:リジー・クリストル
音楽:フォルカー・ベルテルマン
出演:レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ/ジョン・リスゴー
カルロス・ディエス/ルシアン・ムサマティ/ブライアン・F・オバーン
メラーブ・ニニッゼ/セルジオ・カステリット/イザベラ・ロッセリーニ
<見どころ>
ロバート・ハリスの小説「CONCLAVE」を原作に、ローマ教皇選挙を題材に描く
ミステリー。ローマ教皇の死去に伴い枢機卿たちが新教皇を決める教皇選挙
(コンクラーベ)を取り仕切る中で、ある秘密が浮かび上がる。監督を務めるのは
『西部戦線異状なし』などのエドワード・ベルガー。レイフ・ファインズ
スタンリー・トゥッチのほか、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニらが
キャストに名を連ねる。
<ストーリー>
カトリックの最高指導者であると同時にバチカン市国の元首でもあるローマ教皇が
死去し、新教皇を選ぶ教皇選挙(コンクラーベ)が行われる。ローレンス枢機卿
(レイフ・ファインズ)が、新教皇を決定する教皇選挙のまとめ役を務めることになり、
100人を超える候補者たちが世界中から集まる中で、密室での投票が始まる。
<感想>
まず思ったのが、なぜ邦題を「教皇選挙」にしたのかしら?
字幕で散々「コンクラーベ」と言ってるから、タイトル通り「CONCLAVE」で
良かったのでは?
コンクラーベは、在位の長かったヨハネ・パウロ2世からベネディクトゥス16世を
決める時にTVでかなり報道されていたので、流れがだいたい知っていましたが
権力を目の前にすると聖職者も人の子、欲には勝てないか・・。
なんだか見てはいけないものを見てしまった気が^^;
サスペンスと宣伝されていますが、どちらかと言うと欲の生々しさを
とらえています。注目したのが映像美。衣装も細部まで細かく宗教画をみているかのよう。
保守とリベラルの間に挟まれ苦悩するレイフ・ファインズの抑えた演技が
素晴らしい。欲に負け、自分に投票した瞬間に爆破でステンドガラスが
彼の頭上に落ちてくるシーンは特に印象に残ります。
はっきり言って地味な展開だが、名優ばかり出ているので最後まで
飽きずに鑑賞できるが、万人受けはしないかも。
信仰の本質を問いかけることが狙いのようにも感じ、なかなか面白かったです。
点数:7点/10
私は賛成でした。
でも、「教皇選挙」の言い方の方が一般的ではないので、あえてそうした?とも思えますね(;'∀')
重厚に仕上げた作品だったので、ラストがガ~ンでしたっ。
のように感じました(笑)
あんなに狭い空間の中で何日も投票してたら根気・忍耐いりますわ。
ラストはさすがにびっくりでしたね。
ここにも「多様性」を持ってくるとは。。。