虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

反応

2009年11月17日 | Weblog

危機に対する、一般的な日本人の反応は、

一呼吸おいてしまう、のが常だ。

グラッ、と地震で揺れても、とりあえず、様子を見る判断をする。

街中で、ナイフなり、鉄棒なりを持って、歩いている人をみても、

「まさか」

と思ってしまう。

身についた行動パターンだからすぐには変えることはできないが、

日本の国を一歩でたら、

人為的でも、自然災害でも、「異常」に対しては最初にその場から離れることをしなければならない。

旅行の途中で知り合った人が、いわゆるいい人だなあと感じても、「信用」することはしてはならない。家庭に招待をうけても、受けてはならない。

犯罪をするのに最初から「悪いことをします」という顔や態度をする犯罪者はいない。

 

友人が、深夜車を走らせていた。友人は、日本人。突然、

「助けて~~~!」

と言う声を聞いた。

見ると女が走っている。ペルー生活の長い友人は、

「まさか・・・!!」

と思い、そのまま走り去ろうとしたが、

車を停めてしまった。女が近づいて、必死の形相でなにかを訴える。

話を聞いているとき、男が現れて、現金の入ったカバンを強盗された。

女と男は、一芝居うったのだ。

友人も、芝居だとは分かったが、「もしかして、事実なら」という後悔を避けたかった、と後で話してくれた。

一度身に染みた価値観は、なかなか取れない。

 

前回のペルー訪問時。

ホテルで友人を待っていた。ランチを一緒にする約束をしていた。

指定の時間が来ても友人が来なかった。10分ほど過ぎたころ、

「eresさんですか?」

と、一人の身なりいい男が近づいてきた。僕には初めての顔だった。

「○○(友人の)名前から頼まれて迎えに来ました」

と丁寧に言ってはくれたが、

僕は信用しなかった。

待ってくれるよう頼んで、すぐホテルから友人に電話して、確認をおこたらなかった。

このようにしても、「失礼」にはあたらない。

これが「常識」なのだ。

安全確認には、面倒くさがらないこと、これを心がけている。

 

治安の悪い国を旅行して、なにもなく、しかも現地の親切に触れることもある。それは単に運がよかっただけのことで、二回目はないと、思うべきだ。

 

日本も、この状況に近づいてきた。

 

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