虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

隙だらけ

2018年04月22日 | Weblog

ペルーには、とにかく中華料理が多かった。

どこにでもあった。

ボリビアになんどか行ったことがあるが、ボリビアには少なかった。

ペルーでは、中華料理レストランを「チーファ」と呼ぶが、

ボリビアでは「マンダリン」と言っていた。中華レストランの名前がマンダリンだったからだが、

そのくらい少なかった。いまでもそう呼ぶか知らないけれど。

 

ペルーにいたとき、韓国料理をよく食べに行った。安くてうまかった。

立派なレストランだった。韓国レストランは少ないから、日本人にも人気があった。

店主は穏やかな人で、人柄もよさげだった。

表には観光バスが時々止まっていた。

ゴマを自家製で絞っていて、店に入るとゴマの香りが立ち込めて、食欲をそそる。

韓国料理は、注文しなくてもおかずが大量に出てくるが、あれには昔から手を付けなかった。

親父が、

「ラーメン屋では焼き飯は客の食べ残しを使う」

といっていた。

これは、しかし、当時、50年も前なら、「普通」のことであったろうと思う。

ところが、30年ほど前、ペルーに赴任した時、

親父から聞いたことと同じことを聞いた。

客の食べ残しを使うのは、ごく一般的なことだったろう。

 


世界は、心優しい左翼の人々が主張するほど、穏やかでもないし、おとなしくもないし、遠慮深くもない。

隙あらば、かすめ取ろうという人々のほうが多いだろう。

著名なジャーナリストが、

「どこの国が日本を攻めてきますか?」

なんて、大きな声で主張していたけど、いい大人にしては、愚かな想像だろう。

個人の生活で、日常のちょっとした悪さであっても、ニュースになればああだこうだと言い訳をしたり、逆に訴えたりする。

 

やくざと渡り合った先輩がいたが、

やくざの問題は比較的解決は易しいといっていた。

素人は些細なことで理屈をこねくり回し、やれ慰謝料だの、損害賠償だの、訴えるだのと、

なかなか終わらないが、やくざはその点「俺の顔に免じて」で終わることが多いという。

「顔に免じて」というほど、こっちは立派な顔じゃいけど、当たっているかも、と思う。

 

難民が出るほど政情が不安な国って、現代にあって信じられないが、現実だ。

本当は、日本のように、治安が良くて、清潔で、自由で、日常は隙だらけ、しかも腹いっぱい飯が食える、そんな国は、地球上には少ない。

 
単純だが、時の政権には、これの維持をお願いしたい。

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