NYの友人が、まだペルーにいたころ、一緒にボリビアまで行ったことがある。
首都ラパスだが、ここは4000mもある。
友人は、昔、父親の仕事の関係でここに住んでいた。
父親は外交官だったので、彼女は異動のたびにあちこちの国に住んでいた。
だから、知り合いがたくさんいる。あちこち案内してもらった。
一般的には、首都はラパスと、認知されているが、憲法上はスクレが首都だ。
飛行機でいきなり4000mに降りると、息苦しい。
その日は、動き回らず、とにかくベッドで静かに寝ている。
友人がボリビア在住の頃は、もう50年も前で、政権も不安定で、革命だったか、
家の屋根を銃弾がビュンビュン飛び交ったが、
当時は、とくに怖かったことも無かった、と笑いながら言っていた。
ボリビアには化石がよく取れる場所がある。取れる、という表現はおかしいが、丸い石を見つけて、それを割ると、なかはアンモナイトの文様がくっきりとある。
割るときには、方向があるのでそれさえ注意すれば大丈夫だ。
感じとしては掃いて捨てるほどある。素人でも簡単に見つけることができる。
これをとっている専門の日本人がいるくらいだ。
2、3個家に持って帰ってきた。
4000mの高地に、海の生物の化石が見つかるのは、その昔は海だったことが如実に理解できる。
この現実をみると、地震学者が、プレートの隆起だとか、見てきたようなことを説明するが、本当らしいことが、なんとなく分かる。
首都から離れたサンタクルスという町が、南米大陸のちょうど真ん中辺りに位置する場所にある。ここはボリビアでもかなり開けたところで、経済が発展している。
ここからジープで奥地に行くと、日本人入植者の村がある。沖縄からの移住者がほとんどだ。
この村にこの友人と2、3度行ったことがある。
雨が降ると、河ができてしまって、サンタクルスと遮断されしまう。
僕が訪れた当時は、カラオケや宿まであった。
村でもっとも裕福な、名前を忘れてしまったが、昼食をごちそうになった。
ピラニアを乾燥させたもので、炙って食べた。身は白身で、さっぱりした日本人好みの味がした。
子供たちもたくさんいたが、みんな日本語を話していた。
いまは、どうしているんだろうか。もう立派な大人になって、活躍しているんだろうと思う。
昨日は、このNYの友人と昔話に花を咲かせた。